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埼玉フィルハーモニー管弦楽団 |
埼玉フィルハーモニー管弦楽団創立40周年記念第53回定期演奏会
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会場 埼玉会館大ホール |
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開場前の長蛇の行列 最終的に収容人数の95.7%という満員の来場者となりました
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曲 目 |
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モーツァルト 歌劇「後宮からの逃走」序曲
ブラームス ピアノ協奏曲第1番
ハチャトゥリアン 組曲「仮面舞踏会」
チャイコフスキー 序曲「1812年」
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指揮者 |
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今井治人
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ソリスト |
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沢田千秋
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出演者 |
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埼玉フィルハーモニー管弦楽団
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今回の演奏会は創立40周年記念演奏会かつトヨタコミュニティコンサートということで、初めての来場者にも親しみやすく、従来からの来場者にも十分満足いただける演奏会を企画した。まず、開演前に金管・打楽器によるプレコンサートを行った。普段演奏機会の少ないファンファーレを二曲演奏し、華々しい演奏会の幕開けとなった。開演後には司会者が分かりやすい曲紹介を行ってから演奏を開始するという、来場者の興味を引き立てる工夫を行った。オープニングであるモーツァルト歌劇「後宮からの逃走」序曲を軽快に演奏した後は、ピアニスト沢田千秋さん(東京芸術大学博士課程修了)を迎えてのブラームス ピアノ協奏曲第1番。ご本人が一生に一度でいいからオーケストラと共に弾いてみたかった、という名曲は魂のこもった熱演となった。休憩後はコミカルかつ怪しげな雰囲気のハチャトゥリアン組曲「仮面舞踏会」。神経を使うコンチェルトから一転、開放感あふれるノリノリの演奏となった。最後を飾るのはチャイコフスキー序曲「1812年」。練習を含めて一番の出来であった冒頭のソリから始まり、激しい中間部を経て、バンダのトランペット・トロンボーンや2台の大砲(大太鼓)・チャイムを巻き込んだ大団円へ。特にバンダ演奏は本番直前に舞台横から客席後方への場所移動が功を奏してホール全体を音で包むことができ、来場者・出演者共に初めての貴重な体験になったのではないだろうか。演奏会後の拍手、ブラボーの嵐は、長年在籍している団員にとっても過去最大級のものと感じた。アンコールは誰もが知っているブラームスハンガリー舞曲第五番。曲中にタイミング良く打楽器が落ちる、というハプニングがあったものの、客席からも舞台からも笑いが出るハッピーな幕切れとなった。どのパートも練習以上の演奏ができたようで、満員の来場者には最高のプレゼントができたのではないだろうか。
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繊細なタクトでオケをコントロールする今井先生 |
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1812年の際の舞台 客席後方にはバンダも控える大編成で客席全体を音で包み込みました |
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