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富士フィルハーモニー管弦楽団 |
富士フィルハーモニー管弦楽団第32回定期演奏会 〜ヨーロッパの名曲を訪ねて〜
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会場 富士市文化会館ロゼシアター大ホール |
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ロビーコンサートでは多くのお客様が集まってくださいました
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曲 目 |
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モーツァルト 歌劇「後宮からの逃走」序曲 K.384
ドヴォルザーク チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
チャイコフスキー 交響曲第6番 ロ短調 作品74
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指揮者 |
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曽我大介
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ソリスト |
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長谷川彰子(チェロ)
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出演者 |
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特別ゲスト プラハ・スピリット・クインテット
富士フィルハーモニー管弦楽団
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今回の演奏会では、当オーケストラ第32回目の定期演奏会として、副題に「ヨーロッパの名曲を訪ねて」と掲げました。チャイコフスキーやドヴォルザーク、モーツァルトといったヨーロッパの大作曲家の作品で、美しいメロディーやドラマティックな展開満載のクラシックの人気曲でプログラムを構成しました。
特に、今回は富士フィルとして3年ぶりのTCCでの開催としてご支援いただき、地元の小中学生や高校生、音楽団体に所属する青少年を中心に招待活動を展開しました。
演奏会では、開場後、ホールホワイエにてロビーコンサートを実施しました。弦楽器、金管楽器、木管楽器によるアンサンブル演奏では、子供たちにもなじみの映画音楽などの曲を演奏し、各楽器の生の音を身近に感じていただけるように企画しました。そして、いよいよ本場チェコから特別ゲストの登場です。富士市に縁の深いコントラバス奏者・ジリー・ロハン氏がメンバーの一員でもあり、ちょうど来日中の「プラハ・スピリッツ・クインテット」が、ウエストサイドストーリーから数曲を演奏してくださいました。会場に集まった多くのお客様は、目の前で本場の音を体感していただけたことと思います。
演奏会は、モーツァルトの歌劇「後宮からの逃走」序曲から。富士フィルとしては久しぶりのモーツァルトの演奏です。ドヴォルザークの故郷チェコともゆかりの深いモーツァルトで軽快に元気よく演奏会の幕が開きました。そして、シンフォニックな2つの名曲へ…。
ドヴォルザークのチェロ協奏曲のソリストには、ドイツに留学中の若手実力派チェリスト・長谷川彰子さんとの共演。長谷川さんは、当オーケストラコンサートミストレスの実妹であり、姉妹共演が実現しました。長谷川さんの演奏は、「チェロの音楽がすばらしく、感動しました」、「低音が深く、心に響きました。チャーミングで最高」、「チェロの音色すごいと思いました。心に響きました」との感想を数多くの方からいただきました。
そして、後半はメインのチャイコフスキー「悲愴」。この曲に特に深い思い入れのある曽我先生。チャイコフスキーが音符に込めた想いを全身全霊で表現し団員を導きます。楽章が進むにつれ、先生の放つオーラがオケを包み、集中力・一体感のある「熱演」となりました。第4楽章最後の低弦によるppppの後、物音一つない静寂に。そしてタクトを下ろした先生の腕の力が抜けた瞬間、会場からは大きな拍手が湧き上がりました。深い余韻を味あわせてくださった皆様にただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
アンケートや直接の声から、「感動した。曽我先生のダイナミックな指揮にくぎ付けになった」、「静と動をうまく表現できていてよかった」、「悲愴のラストでホール全体が一つになったように感じた」など好評をいただきました。
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特別ゲスト・プラハスピリットクインテットの皆さん |
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本番ステージにて 長谷川彰子さんのすばらしい独奏 |
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