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豊橋交響楽団 |
豊橋交響楽団第119回定期演奏会「魂の震え、大切な人への思い 〜安永 徹・市野あゆみのお二人をお迎えして〜」
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会場 ライフポートとよはし コンサートホール |
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ブラームス ピアノ協奏曲第1番演奏中
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曲 目 |
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J.ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 作品15
P.I.チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 作品36 |
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指揮者 |
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下谷剛嗣:豊橋交響楽団音楽監督、
渡邉浩司:豊橋交響楽団指揮者
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ソリスト |
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市野あゆみ:ピアノ、
安永 徹:ゲストコンサートマスター
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出演者 |
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豊橋交響楽団
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創立から51年目を迎える豊橋交響楽団は、4年ぶりに安永徹先生、市野あゆみ先生をお迎えして第119回定期演奏会を開催しました。この演奏会は、ブラームスの「ピアノ協奏曲第1番ニ短調」とチャイコフスキーの「交響曲第4番ヘ短調」をプログラムに取り上げました。珍しい組み合わせではありますが、ふだん、音楽を聴く機会の少ない中学生や児童養護施設の子どもたち、福祉施設のお年寄りなども十分に満足して帰られたと思います。
もちろん、市野あゆみ先生の独奏と、安永徹先生のゲストコンサートマスターとしての力をお借りしたことは大きいと思いますが、何度も安永先生、市野先生とのリハーサルを繰り返すことで、当団の指揮者はもちろん団員一人一人も音楽面、精神面でずいぶん成長させていただいたと思っています。豊橋交響楽団としては、当初、お二人の先生に「ご指導」を受けるつもりだったのですが、「レッスンではなく、ともに作り上げるリハーサルという気持ちで取り組みましょう」と言われたときから団員の気持ちや音楽の表現に関してもずいぶん前向きに、積極的になっていったと感じられます。
今回の定期演奏会のタイトルを『魂の震え、大切な人への思い』としました。アンケーでお答えいただいたものは、ほとんどが好評だったことからも、ブラームスとチャイコフスキーの『大切な人への思い』を十分お客様に伝えられたと思っています。今後も地域とともに歩む豊橋交響楽団でありたいと思っています。
<良かった点>
ブラームスのピアノ協奏曲第1番とチャイコフスキーの交響曲第4番というプログラムでは、重厚な感じがして、団員がチケットを売ろうとしたときも「聴いたことがないなあ」という反応が多かったということを何人もの団員から聞きました。しかし、実際に演奏を聴いてくださったあとの感想では、「珍しい曲だったけれど、行ってよかったよ」という声が多くありました。それほどポピュラーでない曲であっても、良い演奏をすれば、お客様には満足していただけるということを改めて実感できました。
途中休憩を20分入れてみたために14時開演で終演予定の16時という時刻を越えてしまいましたが、「2時間以上もかかったという実感はなかった」という感想も寄せられました。こういう言葉を糧にしてより精進していこうと思っています。
団員が成就感を味わい、お客様が満足して帰られたことは大変よいことだったと思います。
<今後の課題>
豊橋交響楽団として、いかにしてよい音楽を作り上げていくかということが今後の課題だと考えます。
自分たちの演奏したい曲では時としてマニアックな選曲にもつながり、なかなか集客につながらない場合が多くなります。逆にお客様が聴いて心地よくなるような曲ばかりですと、オーケストラとしての技量向上にはつながらないと感じられることも多いのですが、どんな曲に対しても作曲家の『思い』を分析して想像をめぐらして表現していけば、よい音楽を表現できると思います。少しでもそこに近づきたいというのが今後の課題です。
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チャイコフスキー 交響曲第4番演奏中 |
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『TCCについて』の説明を読むお客様 |
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