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フィルハーモニックアンサンブル管弦楽団 |
第61回演奏会
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会場 すみだトリフォニー大ホール |
2016年10月29日(土) | 開場:17:30
開演:18:00 |
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演奏会受付の風景
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曲 目 |
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ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番 二短調
ラヴェル/「マ・メール・ロア」バレエ全曲(ナレーション付き )
ラヴェル/ラ・ヴァルス
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指揮者 |
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矢崎彦太郎
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ソリスト |
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独奏: パスカル・ドュヴァイヨン(Pf)
ナレーション:中井美穂
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出演者 |
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フィルハーモニックアンサンブル管弦楽団
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2016年10月29日に第61回演奏会を迎えることが出来ました。今年は創団40周年という節目の年にあたります。記念すべき演奏会にJAO、トヨタ自動車グループからの協賛をいただくことで、幾つかの挑戦と達成の実感を得ることができた演奏会となりました。
今回の演奏会は、フランス音楽に造詣の深い矢崎彦太郎先生にご指導を頂き、ラヴェル、ラフマニノフのプログラムに挑戦をしました。普段ドイツ音楽の演奏会が多くなりますが、フランス音楽の繊細で色彩豊かな音楽に少しでも近づけるよう団員一同練習を積み重ねてまいりました。
当団は上手な奏者が集まり数回の練習で本番を迎えられるオーケストラではなく、年齢、職業、経験も様々な奏者が集まり、多くの練習を積み重ねることで、なかなか出来ない曲や難曲に取り組んで活動しております。今回のプログラムも一筋縄で行くものではなく、個人練習、パート練習、分奏、合奏を組み合わせ、本番に向けて準備を進めてまいりました。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番はソリストに指導者としても名高いパスカル・ドゥヴァイヨン氏をお迎えしました。氏との共演は一昨年のブラームスピアノ協奏曲第二番に続き2回めとなります。ピアノ、オーケストラ共に難易度の高い協奏曲として知られており、団員は多くの練習の時間を割いてきました。氏の卓越したテクニックと音楽性は、我々オーケストラを導くように奏でられ、多くの観客に喜んでいただけたと思います。
2曲目のマ・メール・ロアはナレーションに舞台芸術にも造詣の深い中井美穂氏をお招きしました。ナレーション付きの楽曲を取り組むのは初めての挑戦であり、どのような仕上がりになるのか、ナレーション合わせ当日まで手探りでの練習が続きました。物語性のある楽曲をナレーションにより更に分かりやすく観客に伝え、個々にイメージを持っていただこうという矢崎先生の発案でした。矢崎先生の狙いは的中し、中井美穂氏の表情豊かなナレーションは、演奏者へも曲のイメージが伝わり、ナレーションと一体感のある演奏であったと思います。
3曲目のラ・ヴァルスはワルツへの礼讃と崩壊という奥深いテーマを持つとともに、オーケストレーションも様々な仕掛けが施して有る難易度の高い曲となっております。矢崎先生の熱心など指導の下、団員が一丸となって練習に取り組んできました。その介もあり次第に複雑なリズムになっていく後半は、熱演となって観客の皆様に伝わったと思っております。
当日は秋の演奏会シーズンにも関わらず、合計1,427名のお客様にご来場いただき、客席のほとんどが埋まりました。また、普段音楽に接する機会の少ないご招待のお客様300名、東日本大震災にて被災し都内にて未だ避難生活を送られている被災者50名のかたもご来場頂きました。当団としては、5年前より都内にて避難生活をされている被災者の方をお招きしており、お招きすることで東日本大震災は終わっていないということを当団自ら感じると共に、ご来場の皆様にも周知いただければ思っております。
<良かった点>
事前に広報活動を行って、集客を確保したこと。プログラムにナレーションのある曲を選曲したこと。両面で狙い通りの効果が得られ、結果を出せたと考えています。
初めてナレーションを入れた曲を演奏しましたが、分かりやすいというお客様のご意見も頂き、安心しました。
<今後の課題>
ナレーションが日本語であるため、外国人の招待客には理解が難しいという意見もありました。プログラム自体は外国人でも理解できるように常に編集されていますが、マ・メール・ロアの英語訳を載せていませんでした。外国人客への配慮が足りなかったことが反省点となります。
最後にはなりますが、ご来場頂きましたお客様へ感謝の意を表するとともに、今回このような協賛の機会を頂いたトヨタ自動車グループ関係各位、日本アマチュア・オーケストラ連盟関係各位、当団の活動をご理解、ご支援いただいている関係各位に厚く御礼を申し上げます。
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ナレーション:中井美穂さん |
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演奏会全景写真 |
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