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石巻市民交響楽団 |
第48回定期演奏会
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会場 マルホンまきあーとテラス |
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会場入り口の掲示
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曲 目 |
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ニコライ 歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲
マルチェロ オーボエ協奏曲ニ短調
井村誠貴 桃生に伝わる舞「はねこ幻想」管弦楽版
ドヴォルザーク 交響曲第8番ト長調
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指揮者 |
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井村誠貴
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ソリスト |
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木立至
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出演者 |
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石巻市立桃生中学校総合文化部吹奏楽班打楽器奏者
はねこ踊り保存会
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今回の演奏会は、東日本大震災で失われたホールが10年ぶりに再建された新ホールのまきあーとラスで開催しました。指揮者は井村誠貴先生をお迎えしました。先生は、東日本大震災後に毎年大阪シンフォニーホールでチャリティーコンサートを開催し、入場料、出演費をすべて被災地に寄付されるばかりでなく、石巻の中学校で吹奏楽を指導して大阪で現地の中学生との上記演奏会で合同演奏を行ったり、石巻で組織した児童合唱を同演奏会に招待したりしています。当団の有志も同演奏会に参加していることから、演奏会の指導をお引き受け頂きました。SDGs17の「質の高い教育をみんなに」を実現するために、先生がご指導されてきた吹奏楽のある桃生中学校の生徒さんを演奏会にご招待しました。またご指導される中で交流を深めた桃生地方にある伝統芸能「はねこ踊り」をもとに、ご自身で作曲された「はねこ幻想」を、桃生中学校吹奏楽班の生徒さん、はねこ踊り保存会の皆様と演奏します。はねこ踊りは桃生中学校の生徒さんも保存会の皆さんと、地域の伝統芸能として取り組んでおります。
演奏は「ウインザーの陽気な女房たち」序曲で始まり、井村先生の楽しく分かりやすい曲解説を交えながら進めました。先生のトークはとても良いと評判でした。次は仙台フィルの木立先生のソロでマルチェロのオーボエ協奏曲を演奏しました。素晴らしいソロに大きな拍手がわきました。1部の最後は桃生中学校吹奏楽班の打楽器3名とはねこ踊り保存会のお囃子の皆様が参加した「はねこ幻想」のオケ版の初演です。暗くやりきれない雰囲気で始まり、はねこ踊りへと移り、最後は大きく盛り上がって終わりました。アンケートでは「はねこ幻想」の評価が高かったです。中学生とはねこ保存会の方々とのコラボで地元の伝統芸能を演奏したことは、団員、お客様にとっても、とても新鮮で良い体験になりました。休憩後はドヴォルザークの交響曲第8番の演奏です。先生の早めのテンポに合わせられるよう練習を積み重ね、本番は一番良い演奏になりました。アンコールも井村先生作曲の「祈り」です。慈愛に満ちて、未来への希望が感じられるようでした。震災後、学校の体育館や公民館などをお借りして演奏を続けてきましたが、会場・駐車場の問題で入場者数が大きく減少しました。新ホールが出来てから入場者数は増加していますが、動員、宣伝にもう少し力を入れて、満席を目指したい。今回は少ない指揮者練習の中で、集中して取り組めたことが良かったです。
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客席の様子 |
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はねこ幻想終了時(左奥 桃生中学校吹奏楽班の生徒さん、右奥 はねこ保存会の皆さん) |
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