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札幌フィルハーモニー管弦楽団 |
トヨタコミュニティコンサート in 長沼
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会場 長沼町民会館 |
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雪の中走ってきた少年はじっと練習を見つめて・・・
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曲 目 |
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・「軽騎兵序曲」(スッペ)
・「ジャンガリー舞曲第5番」(ブラームス)
・「ペールギュント組曲」より(グリーグ)
・「交響詩“フィンランディア”」(シベリウス)
『あなたも名(迷)指揮者コーナー』
・「シンコペーティッドクロック」「舞踏会の美女」(アンダーソン)
・「ポルカ“狩り”“雷鳴と電光”」(シュトラウス)
・「サウンド・オブ・ミュージック」
・「パイレーツ・オブ・カリビアン」 |
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指揮者 |
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坂口 聡(札幌交響楽団 首席ファゴット奏者)
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ソリスト |
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出演者 |
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札幌フィルハーモニー管弦楽団
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長沼町は、札幌から車で1時間弱の、夕張の山々を背にした緑豊かな田園地帯。最近は、都会から移住される方々も増えている自然に恵まれたまちです。しかし、生の音楽それもオーケストラ音楽に触れる機会はほとんどなく、ましてや高齢者の方は札幌まで出るのも難しい・・・そんなお話をうかがい、2年前にTCCを開催。町長さん以下、その日のうちに「次回はいつですか?」とのお話をいただき、今回2年ぶりに再び演奏会を開催することができました。
オーケストラは、前日午後、会場となる町民会館に到着。町の皆さんと一緒に会場準備を行い、練習です。そしてそのあとは、長沼名物のジンギスカンでおなかを満たし、これも有名な長沼温泉にひたって、本番に備えました。
さあ、いよいよ本番当日。
しかしなんと朝から、すっかり遅れていた初雪が、しかもみるみる吹雪にかわり、会館の外は真っ白に。リハーサル中もどんどんひどくなるありさま。
でも雪国北海道ですから仕方ありません。
こうしてリハーサルを終えたところ、一人の少年が大雪の中びっしょり濡れ、息を切らせながら会場へ入って来たのです。なんと、長沼町の端からひとりで来た小学5年生。彼は自分では演奏しないけど楽器に興味がある、とのことで楽員が練習する姿を熱心にひとりひとり観察し、各楽器の虜になっていました。
「ああ、やっぱり長沼に来て、しかも大雪の中だけど、ここで演奏できて本当に良かった」・・そう感じたのは私だけではありませんでした。
大雪にもかかわらず約200名の方が来場され、暖かい会場内では1曲1曲にさらに、より暖かい拍手をいただきました。
クラシックからセミクラシックへ、そして最後は映画音楽へと構成したプログラムは、お客様にも大変好評で、「知っているメロディがたくさんあってよかった」「わかりやすかった」など多くのお声をいただきました。
そして今回も「あなたも名(迷)指揮者コーナー」で3名の方が指揮に挑戦。お一人の方は、課題曲をなんと全曲通して指揮をされ会場万雷の拍手を受けていらっしゃいました。
今回はご支援いただいた幹事会社様のご配慮もあり、当日は札幌からテレビ局5社が取材に訪れ、各局の情報番組等でコンサート模様が次々に紹介され、新聞にも掲載されるなど、大きな注目をあびました。
今回も、近隣から雪の中お越しいただいた皆様も多く、北海道の地ではこうしたアウトリーチコンサートは、もっともっと開催されるべきで、これからも少しでもご協力できればと考え、長沼町を後にしました。
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指揮者コーナーで、とうとう全曲指揮されたお客様も |
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最後の曲では、(カリブの)海賊たち?も一緒に演奏 |
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