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柏交響楽団 |
柏交響楽団第55回定期演奏会
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会場 柏市民文化会館大ホール |
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暑い中、開場を待つお客様の列
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曲 目 |
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スメタナ/連作交響詩わが祖国より「モルダウ」
ドヴォルザーク/チェロ協奏曲ロ短調
ドヴォルザーク/交響曲第8番ト長調
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指揮者 |
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山舘冬樹
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ソリスト |
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菅野博文
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出演者 |
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柏交響楽団
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トヨタコミュニティコンサート(TCC)活動レポート
柏交響楽団
第55回定期演奏会
柏市民文化会館大ホール
平成23年5月15日(日)14時開演
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■曲目
スメタナ 連作交響詩「わが祖国」より「モルダウ」
ドヴォルザーク チェロ協奏曲
(アンコール曲:J・S・バッハ/無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調より「サラバンド」)
〜 休憩 〜
ドヴォルザーク 交響曲第8番
(アンコール曲:マスカーニ/カバレリア・ルスティカーナより「間奏曲」)
■指揮者 山舘冬樹
■ソリスト 菅野博文(Vc)
2011年度TCCのトップバッターとしての演奏会でした。3月上旬に2011年度TCC承認の連絡を事務局からいただきました。まずはチラシ等の印刷関係からと本格的準備を始めておりました。ところがその矢先に大震災が発生してしまいました。東北地方や北関東は勿論のこと首都圏においても被災したホールがあり、演奏会場そのものが大丈夫か?ということが先ずは不安要素でした。日が経つにつれてこのような大震災の中で演奏会を開催するなど不謹慎ではないか?開催したとしてもお客様は来ていただけるのか?など種々の疑問が湧き上がり皆で議論いたしました。そのような状況を経て4月中旬(一か月前)にようやく本番の会場(柏市民文化会館)から利用開始と安全性について連絡があり、演奏会を実施することに決定しました。種々議論を重ねた結果、演奏を通じて被災された方々へ復興の支援をすることが我々に出来る最大の支援活動であるということに方向付けいたしました。震災のために3月に2回練習が中止となり、震災ブランクが練習の成果を低下させてしまい苦しい道のりでした。しかし指揮者の先生、ソリストの先生からも復興支援のチャリティ要素を加味することに大いに賛同をいただきそのような復興支援を原動力として本番へ向けての練習や準備に熱が入って行きました。
当日はお陰様で5月でありながら真夏のような青空から燦々と太陽が照りお天気も復興を応援してくれているようない良い日となりました。
冒頭で演奏を始まる前に団長からお客様へお話をする時間をいただきました。(我々が演奏することで復興支援活動の一役を担えたら幸いです。この活動に賛同いただけたお客様はお気持ちで結構ですからどうぞ募金をお願いいたします。なお演奏中に万が一にも災害が発生した場合には団員が安全な場所へ誘導しますのでどうぞ落ち着いて行動してください。)お客様は我々の演奏会開催への気持ちを理解していただき多数の方々から多額の募金をいただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。(頂いたお金は日本赤十字社を通じて被災された方々へ寄付させていただきました。)実は指揮者の山舘先生は岩手県のご出身で多くの御友人や御親族が被災されたそうです。そんなこともあり、本番の演奏は非常に熱い演奏となりました。ソリストの菅野博文先生はアンコールとしてJ・S・バッハ 無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調よりサラバンドを演奏していただきました。会場内静寂の中で復興の思いを奏でていただきました。バッハ無伴奏曲で、短調の中でも憧憬を感じさせるこの曲を先生が選ばれたのは、大震災で被災した方々への思いを表現なさりたかったものを思います。実に心のこもった素晴らしいアンコールで被災地の方々にもきっとその思いは届いたものと思われます。メインのシンフォニーも感動的な演奏となりました。その後にアンコールで、山舘先生からマイクを通じてお話をいただきました。東北地方への熱い思いを語っていただき、お客様にも共感をいただきました。
この演奏会を通じて、未曾有の大震災復興にあたり音楽文化活動を今まで以上に熱意をもって取り組むべきだという思いを強くした次第です。
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ドヴォルザークのチェロ協奏曲を演奏する菅野博文先生 |
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ドヴォルザークの交響曲第8番の演奏です。 |
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