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静岡フィルハーモニー管弦楽団 |
静フィル第29回定期演奏会
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会場 静岡市民文化会館大ホール |
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会場が一体となって演奏に参加している雰囲気が伝わってきました
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曲 目 |
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R.ワーグナー:タンホイザー行進曲
F.リスト:交響詩「前奏曲」(レ・プレリュード)
L.V.ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」 |
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指揮者 |
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黒岩英臣
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ソリスト |
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ソプラノ:羽根田敦子
アルト:佐藤典子
テノール:望月光貴
バリトン:白鳥 哲
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出演者 |
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合唱:静フィル第九合唱団
管弦楽:静岡フィルハーモニー管弦楽団
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静岡フィルハーモニー管弦楽団の創立30周年記念事業の一環としての、静フィル第29回定期演奏会を開催するにあたり、テーマとして掲げた点は”地域社会への貢献”であることから”地域の大勢の音楽仲間と共に演奏できるもの””社会的に認知度・アピール性の高いもの”であることでした。そこで選ばれた曲がベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付」という訳です。静岡市には静岡市合唱連盟という組織があり、ここに21団体の合唱団が所属しています。また、静岡県オペラ協会もあり、両団体とはこれまでにも何回か共演をした経緯があったことから、静フィルを含むこの3つの団体の力を結集し大きな舞台を作り上げようということになりました。
幸い、両団体の絶大な協力を得て開催された6月3日の本番当日は、これ以上はないであろうと思われるほどの盛り上がりでした。
合唱に参加されたメンバーは前述の静岡市合唱連盟と一般参加を含め当初250名を超える規模でしたが、オペラ協会の打田会長、東京混声合唱団指揮者の樋本氏、そしてマエストロ黒岩英臣氏による、20回以上に及ぶ厳しい練習に耐えて本番に臨んだメンバー数は200余名に絞られました。しかし、それだけに合唱の出来栄えは、立ち見が出るほどの満員の観客を圧倒し、感動させるに充分なものでした。
約2000人収容の大ホールには、静岡県全域の広い範囲からつめかけて下さった一般客を始め、招待対象であった近郊の中学校、高等学校の音楽部の生徒と顧問の先生、また地域の高齢者の所属する文化団体・サークルに所属の皆様約200名が入場され、正に満員の会場は開演前から熱気あふれるムードで一杯でした。
前プロで演奏したワーグナーのタンホイザー行進曲、リストの交響詩「前奏曲」も記念演奏会の幕開けに相応しい曲で雰囲気が盛り上がったと好評でしたが、続いて演奏されたベートーヴェンの第9「合唱」が始まるや、満員の会場は水を打ったように静まり返り、合唱が高らかに歌い上げられるや、観客も一体となって演奏に参加している雰囲気が伝わってきました。クライマックスでは黒岩英臣氏の魅力あふれる指揮の下、合唱団も観客もオーケストラの合計約2300人の気持ちが一つになり、感動が会場全体を包み込む感覚を誰しもが味わうことができました。
来場者や合唱参加者から寄せられたアンケートにも、この演奏会で得られた大きな感動が紙面に溢れており、この演奏会の成功を物語っていました。
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受付の様子 |
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開場前のお客様の長い列 |
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