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愛媛交響楽団 |
えひめこどものための音楽会 in OZU
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会場 大洲市立肱東中学校体育館 |
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大洲市立肱東中学校で「えひめこどものための音楽会 in OZU」を開催しました。 今年の四国地方の梅雨明けは6月28日と異常に早く、この日の大洲市の最高気温は36℃を超えました。 会場の体育館には大型の扇風機が何台も設置されていました。
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曲 目 |
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バッハ/管弦楽組曲第3番から「アリア」
ラベル・ムソルグスキー/「展覧会の絵」からプロムナード
チャイコフスキー/「弦楽セレナーデ」から第2楽章
アンダーソン/シンコぺーティッドクロック
オッフェンバック/歌劇「天国と地獄」序曲から
高橋宏樹編曲/森のくまさんチャイコに出会った
肱東中学校校歌 |
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指揮者 |
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石川多恵子
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ソリスト |
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出演者 |
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愛媛交響楽団
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愛媛交響楽団は、平成30年7月西日本豪雨により甚大な被害を受けた大洲市を、オーケストラの演奏で応援したいと考えました。
大洲市役所と大洲市教育委員会の全面的なご協力を得て、実際に大きな被害を受けた大洲市菅田地区にある肱東(こうとう)中学校を訪問しました。
会場は同中学校の体育館で、土曜日を振り替え登校日としていただき、コロナ感染対策を徹底したうえで、全校生徒97名と保護者を対象とした演奏会を開催しました。
演奏曲目は、クラシック音楽の中でも特に有名な曲を中心に選曲しました。初めての人でも親しみを持って、オーケストラの響きを体感していただけたものと考えています。
楽器紹介では、弦楽器、管楽器、打楽器の順に、パートごとに短い曲を演奏して、楽器の特長、音色や音域の違いを聴いていただきました。
また、10問出題した音楽クイズでは、積極的に生徒の手が上がり、正解者には県内のトヨタ販売店グループ5社の担当者から、それぞれ無償提供された景品が手渡されました。景品を受け取った生徒は、思わぬプレゼントに大喜びでした。
最高気温が36℃を超える猛暑の中、会場の体育館に冷房設備はありませんでしたが、観客にも演奏者にも体調不良者が出なかったことは幸いでした。
アンケートの集計結果を見ると、「初めて生のオーケストラを聴いた」という回答が全体の88パーセントありました。また、全体の99%が「感動した」と回答しており、喜んでいただけたものと受けとめています。
演奏会の最後に、肱東中学校の校歌をオーケストラの伴奏で歌っていただきました。マスク越しではありましたがその元気な歌声に、オーケストラのメンバーもパワーをいただいたような気がしました。
愛媛交響楽団は昭和58年から、県内遠隔地へ出かけて生のオーケストラの演奏を届ける「移動公演・えひめこどものための音楽会」を開催しています。オーケストラの演奏会が開催されることが皆無の地域で訪問演奏会を開催し、オーケストラに興味を持っていただくことは、「SDGsの4 教育」に該当すると考えています。今後ともこの「移動公演」を団の主要な活動と位置づけ、長く継続していきたいと考えています。
今回の演奏会は当初2020年度に開催する予定でしたが、コロナ禍により2度にわたって延期され、3年越しでようやく開催することができました。
ご支援いただいた日本アマチュアオーケストラ連盟、トヨタ自動車、県内トヨタ販売店グループの皆様、そして公演を受入れていただいた大洲市、肱東中学校の皆様に対して、心から御礼を申し上げる次第です。
どうもありがとうございました。
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大洲市立肱東中学校の全校生徒は97人です。 過疎化が進む中山間地域にあり、昭和の終わりから平成の始め頃にかけて、3つの中学校が順次統合されて設立されました。 |
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最後に肱東中学校の校歌をオーケストラの伴奏で歌っていただきました。 オケ伴の編曲は、学校から提供されたピアノ伴奏譜をもとに団員が手がけました。 |
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