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山陰フィルハーモニー管弦楽団 |
山陰フィルハーモニー管弦楽団第49回定期演奏会 オーケストラを楽しもう! 山陰フィルわくわくファミリーコンサート
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会場 松江市総合文化センター プラバホール |
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ステージ照明も使って 、ファミリーコンサートのわくわくな雰囲気作り
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曲 目 |
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交響詩「フィンランディア」作品26/シベリウス
組曲「仮面舞踏会」から「ワルツ」「ロマンス」「ギャロップ」/ハチャトゥリアン
交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」第4楽章/ドヴォルジャーク
紅蓮華/LiSA
映画「ニュー・シネマ・パラダイス」より/モリコーネ
映画「サウンド・オブ・ミュージック」メドレー/ロジャース
楽器紹介 |
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指揮者 |
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今岡 正治
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ソリスト |
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出演者 |
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山陰フィルハーモニー管弦楽団
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2019年に0歳から入場できる演奏会を初めて主催し、これまで山陰フィルを聞いたことがないという多くの親子連れで満席の大好評な企画となりました。この企画を定期的に県内全域で開催し、未就学児や障がいのある人やその家族も、誰もが気兼ねなく楽しめるコンサートとしていく方針を決めました。
今回は、この企画の第3弾であり、音楽を通した「すべての人に健康と福祉を」、「質の高い教育をみんなに」のSDGsを目指しています。
当日は、泣き声や話し声、演奏中の退場等を許容することを入場者にご理解を求めるなど、子ども連れの人にも常連の人にも双方に気持ちよく演奏を楽しんでもらう配慮する工夫が必要でした。
通常は、会場の公共施設に不十分な授乳室やオムツ替えスペース、ベビーカー置き場の設置などを特設するところですが、今回はコロナの感染拡大予防を優先したため、設置を見送らざるを得ませんでした。今後は、主催者としての責任で可能な対策を講じるとともに、施設の設置者である行政に対しても、整備の必要性を訴え働きかけることにしました。
入場者アンケートの回答者の年代は20~30代が31%を占め、最も多い40~50代の33%に次いで2番目となりました。直近2月の通常の定期演奏会の20~30代が15%(最も多いのは60~70代の38%)であることと比較しても、客層の違いが明らかで、演奏会の狙い通りの集客ができたと評価しています。
会場のホールでは、感染拡大予防等の入場者数制限はなく、100%の集客が認められていたところですが、今回は、乳幼児等の入場を勧める演奏会であるため、密を避ける工夫が必要と考え、入場者数を定数の約3分の2となる500席に限定しました。客席は、3席に1席を空けるよう使用不可の席札を設置しました。
演奏会の1週間前にはプレイガイドと団員販売分で500枚を超えたことが判明したため、発売をストップするとともに、当日券の販売を取りやめました。
結果として、入場者数は560人で、満席となりました。
お客様からは、子どもと一緒のコンサートはなかなか機会がない中、未就学児が入れるコンサートがとても貴重だった、小さな子どもも貴重な体験が出来た、などの企画自体について反響が多く、この0歳から入れるコンサートの期待は高いと考えています。
本格的なクラシックの選曲については、「3才のいつもうるさい男の子も”新世界”の出だしで、「ハッ」とした顔をして、聴き入っていたのが印象的でした」などの好評価とともに、もう少し子どもに親しみやすい選曲をと望む声もありました。映画音楽やアニメの主題歌も含めた選曲についてはよかったという反応でした。1昨年のような会場もステージとともにともに歌う、踊るという参加型の演出は、コロナ禍においては実施できなかった中で、選曲の工夫の成果と課題を感じました。
通常の定期演奏会では行わない楽器の紹介を行なったことについて、たくさんの好評価を頂きました。セクションごとの3分程度というわりと長めの曲の演奏でしっかりと行なったのは成功だったと考えます。
1番の好評価は、司会を務めた山陰フィルジュニアオーケストラヴァイオリン奏者の中学生で、客席と同じ目線で観賞を楽しみ、自らの言葉で話しかける態度に共感と好感を呼んだのではないかと思われます。コロナ禍で、大人の愛好者以上に、演奏機会等様々な活動の制限を受けている子どもたちに、大人の演奏を一方的に「聞かせる」ような演奏会ではなく、共に楽しんでもらいたいという願いからシナリオ作成には検討を重ねました。10代からのアンケート回答でも「司会がすごくよかった」、「また聴きに来たい」という声が複数寄せられ、手応えを感じました。
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進行役の山陰フィルジュニアオケの中学3年生が大好評 |
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入場口で検温・消毒の後、間隔を取って並ぶ |
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