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山陰フィルハーモニー管弦楽団 |
第38回定期演奏会
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会場 松江市総合文化センター プラバホール |
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ドヴォルザーク/チェロ協奏曲 Vc.野津真亮
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曲 目 |
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交響曲第4番 ホ短調 作品98/ブラームス
チェロ協奏曲 ロ短調 作品104/ドヴォルザーク |
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指揮者 |
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今岡正治
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ソリスト |
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チェロ/野津真亮
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出演者 |
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山陰フィルハーモニー管弦楽団
(ゲストコンサートミストレス 野々内夏子)
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今回の演奏会は、当初予定していた福祉施設にいらっしゃる高齢者・障がい者の方々に加え、東日本大震災で被災され、島根県内に避難していらっしゃる方々も急遽招待することとして開催しました。
プログラムは、ブラームスの交響曲第4番とドヴォルザークのチェロ協奏曲という有名な曲を選曲し、チェロのソリストには地元松江市出身の若手チェロ奏者の野津真亮さんをお招きしました。野津さんは山陰フィル・ジュニアオーケストラのOBで、ゲストコンサートミストレスを務めた野々内夏子さんとは一緒にジュニアオーケストラで演奏していました。そんなこともあり、とても息の合った演奏ができたと思っています。
アンコールでは、シベリウスが祖国フィンランドの独立を願って作曲した「フィンランディア」を演奏しました。シベリウスがこの曲に込めた思いが、今の日本が置かれた状況に重なっているとの理由からの選曲でしたが、お客様にもその思いは伝わったようで、アンケート用紙には「アンコールでは感激の涙があふれました。」「アンコールでは感激の涙があふれました。」といったことが多く書かれていました。
「音楽の力で自然に打ち勝つことはできませんが、人間には芸術を愛することができる豊かな心があります。その尊厳をもって自然の中で堂々と生きる、この演奏会がそんなことに気づく場となってくれればうれしく思います。」
これは、アンコールの演奏に先立ち、当団団長が客席に向かってお話しした言葉です。
演奏会終了後、被災地へ向けての募金を呼びかけたところ、129,768円もの募金が集まりました。
お客様の思いを被災地に届け、被災地が一日もはやく復旧・復興することを団員一同お祈りしております。
<良かった点>
招待した高齢者・障がい者の方々にはオーケストラの演奏をホールで聴くのが初めてという方も多く、アンケートの中には「施設のお年寄りの方々が熱心に聞いておられてびっくりでした。」という一般のお客様からの回答もあり、また施設の方からも「今日参加できたお年寄りの方々も本当に喜んでいらっしゃいました。」といった声が寄せられるなど、当初の目的は達成できたのではないかと感じている。
<今後の課題>
被災者の方々を招待することは、主旨としてはよかったと思っているが、個人情報保護の観点から、自治体やボランティア団体を通じて招待券を配布することとしたため、事前に入場者を把握することができず、来場のための交通手段の確保等の配慮もできなかったためか、わずかの入場に留まった。これは残念な結果であり、招待型で演奏会を実施する場合は、もっと早くから準備を始める必要があると感じている。
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ロビーでの歓迎演奏 |
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車いす席 |
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