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富士フィルハーモニー管弦楽団 |
富士フィルハーモニー管弦楽団 2010秋の名曲コンサート
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会場 富士市文化会館ロゼシアター大ホール |
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ソリストの中村さんとブルッフを共演
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曲 目 |
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ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 作品68
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 作品26
ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲 |
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指揮者 |
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現田 茂夫
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ソリスト |
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中村 真紀子(ヴァイオリン)
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出演者 |
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富士フィルハーモニー管弦楽団
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今回は、当オーケストラとして、初めて「名曲コンサート」と題した演奏会を企画。秋の夜長、多くの皆さんがクラシック音楽に親しんでいただくことを目的とし、ブラームスの交響曲などクラシック音楽の定番といえる名曲でプログラムを構成しました。
富士フィルとしては6年ぶりにTCCでの開催としてご支援いただき、地元の小中学校や音楽団体に所属する青少年を中心に招待活動を展開しました。
前回の演奏会で、ベートーヴェンの第9を演奏。その後にはぜひ「第10交響曲」とも称されている「ブラ1」を念願していた私達(ちなみに11年前は逆の順番で演奏会を開催)にとっても、日本を代表するマエストロ・現田茂夫先生のタクトの下で演奏できる喜びを感じながら演奏会を迎えることができました。
演奏会では、まず開場後、ホールホワイエにてロビーコンサートを実施。金管楽器や弦楽器の紹介やアンサンブル演奏を通じ、楽器や生の音を身近に感じていただけるように企画しました。多くのお客様に集まっていただき、演奏者の側も、近くで聴いていただく方の表情を感じながら演奏できる貴重な経験となりました。
演奏会のオープニングは、ヴェルディの「運命の力」序曲。オペラの世界でも第一人者の現田先生の指揮には、歌があふれ、富士フィルの新しい音を引き出してくださいました。
続くブルッフのヴァイオリンコンチェルトのソリストには、地元出身でウイーンを拠点に活躍中の中村真紀子先生との6年ぶりの共演。中村先生とは前回の「スコットランド幻想曲」に続き、ブルッフでの再演です。中村先生の演奏目当てに来場される方も多く、「音色豊かでかつ繊細・雄大な先生の演奏に魅了され、感動した」、「バックのオケも先生を引き立たせるよう頑張っていた」との感想を数多くの方からいただきました。アンコールの「タイスの瞑想曲」の演奏も秀逸。心地よい余韻が会場を包みました。
ブラームスでは、現田先生の練習時での指示を少しでも音で表現できるように取り組んだ結果、楽章が進むにつれ、先生のオーラがオケを包み一体感のある演奏となりました。来場者からのアンケートや直接の声から、「感動した」、「CDの音と生の音でこんなに違うものかと再認識した」、「団員の熱意が客席に届くような演奏だった」など好評をいただきました。
<良かった点>
TCCとしてご支援いただき、多くの方を招待者としてご案内できたことで、1,200人近いお客様にご来場いただきました。来場者の多さに演奏者の集中力が増し、指揮者・ソリストの情熱とあいまって、緊張感・一体感のある演奏となりました。当オケの音を初めて聴いていただいた方も多く、今後の活動にとって大きな励みになっています。
<今後の課題>
初めてオーケストラのコンサートに来場された方も多く、「曲間での解説がほしい」ことや、「演奏中のマナー」について、お客様からご意見をいただきました。
前者については、プログラム構成上、司会者をたてることはできませんでしたが、今後、当団で定期的に開催している「ファミリーコンサート」でのフォローを考え、より多くの皆さんにオーケストラの生の音を気軽に聴いていただく機会を積極的に設けていきたいと考えています。
後者については、初めてオーケストラの演奏会に訪れる方が多いことを想定し、聴く上でのマナーについて、プログラムに掲載するなど配慮しましたが、演奏中の私語や身動きについて、一般の来場者からもご意見をいただきました。来場者へのお願い方法について、再検討したいと思います。
このほか、演奏技術面での指摘などは新鮮なご意見が多くあり、今後の活動への大きな刺激となりました。
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開演前のロビーコンサート |
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会場入り口の様子 |
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