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山陰フィルハーモニー管弦楽団 |
トヨタコミュニティコンサートinあさひ〜山陰フィルふれあいコンサート〜
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会場 島根あさひ社会復帰促進センター 第1体育館 |
2010年10月31日(日) | 10:30 13:30(2回公演) |
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演奏会の様子
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曲 目 |
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ローエングリン第3幕への前奏曲 / ワーグナー
歌劇「サムソンとデリラ」からバッカナール / サン=サーンス
交響曲第6番「田園」から第一楽章 / ベートーヴェン
ふるさと / 作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一 ほか
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指揮者 |
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今岡 正治(山陰フィル指揮者)
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ソリスト |
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出演者 |
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管弦楽:山陰フィルハーモニー管弦楽団
お話:三枝成彰
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10月31日(日)、島根県浜田市旭町にある「島根あさひ社会復帰促進センター」体育館で行った演奏会は、山陰フィルにとって初めての刑務所内コンサートとなりましたが、これはおそらくTCC史上も初めてのことだったと思います。
「島根あさひ社会復帰促進センター」は、全国で2番目に官民共同のPFI(Private Finance Initiative)方式で整備され、施設のコンセプトの一つに「地域との共生から共創へ」が掲げられており、社会復帰プログラムの中には「盲導犬育成プログラム」(全国初)や園芸療法活動、農作業が盛り込まれ、地域ボランティアや関係団体の協力の下で実施されています。
当団は、この共創の理念に協力したいと考え、また聴衆となる訓練生の社会復帰意欲を喚起する効果も期待し、通常の演奏会と同様の演奏会を開催するべく、会場である島根あさひ社会復帰促進センター、地元自治体(浜田市)とおよそ1年にわたり協議を重ねました。
これまで演奏会をおこなってきたホールや学校とは明らかに性格が異なり、楽器の搬入、楽団員の入館にあたっても調整することが多く、聴衆となる訓練生も1600人を超えるということで、準備の過程が大変ではありましたが、関係者のご理解・ご協力があり、通常の演奏会と同様のスタイルで開催できたことは、施設の理念と、当団が目指す姿「地域のオーケストラ」が一致したものと受け止めています。
演奏終了後、会場でセンター長から「今日の演奏がきっと訓練生の琴線に触れ、また、社会が応援しているというメッセージになり、社会復帰促進につながるものと確信します」というお礼の言葉とともに感謝状をいただきました。
また、演奏会後におこなったアンケートには、「このような場をいただけ、ちゃんと罪を悔い償い、私もこんなふうに、人に対して何かできる人間になりたいと思いました。」「アマチュアとはいえ、好きなことを努力して継続していけば、人々と心に染みる素晴らしい演奏ができるんだというのも、社会復帰に向けての勇気となりました。」といった感想が多く寄せられましたが、これらのことからも今回の演奏会の意義は大きかったのではないかと思います。
当日にはTCCの音楽監督である三枝成彰さんも遠路わざわざ駆けつけてくださり、会場でお話をしていただき華を添えていただきました。三枝さんの解説が入ったことで、聴衆の曲への理解が深まったと感じています。
最後に、このたびの演奏会実施に当たりまして多大なるご支援・ご協力をいただきました島根県トヨタ販売会社グループ、トヨタ自動車(株)、(社)日本アマチュアオーケストラ連盟、島根あさひ社会復帰促進センター、浜田市ほか関係の皆様に感謝申し上げます。
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演奏会の様子 |
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