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高円宮殿下メモリアル第20回日本マスターズオーケストラキャンプ(MOC20)
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於 京都府立府民ホール アルティ |
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曲 目 |
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(1)ピーター・ウォーロック カプリオール組曲
(2)ショスタコ―ビッチ 弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 作品110a
(3)エドワード・エルガー 序奏とアレグロ 作品47
(4)アントン・ウェーベルン 弦楽四重奏のための緩徐楽章 |
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出演者 |
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《講師》
大山平一郎氏
金子鈴太郎氏
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MOC20「ミュージックダイアローグin京都−パート2」
2000年10月20日千葉県かずさアカデミアホールで始まった当キャンプは20回を迎えた。高円宮殿下が激励のため開通間もない東京湾アクアラインを渡り来られた時のことや故神野信郎会長,故森下元康理事長,故横田行雄副理事長はもはや鬼籍にはいられてた方々との語らいを思い出す。2004年から東京晴海の第一生命ホール、2013年から京都府立府民ホールへと会場を移して今日に至る。
今回のサブタイトルにパート2と書かれているのは2014年にベートーヴェンの大フーガ他を学んだパート1をお二人の同じ講師の指導で開催したからである。今回は普段なかなか演奏されないがとても貴重な課題曲を学んだ。これらの課題曲は大山氏が作曲家と係わった方々との会話を通じてその芸術観を更に今回の参加者に伝えることを意図したものである。本来の演奏は室内楽の弦楽四重奏曲である。オーケストラと違い一人一人がアンサンブル上の音を出すという義務がある。奏者がテーマであるか伴奏であるか的確に認知している必要がある。
このキャンプは開催の3か月前から事前レクチャーとしてスコア,作曲者、時代背景、ウェブの動画など様々な教材をメールで提供され参加者はこれらを学ぶ。自宅で個人練習を行いキャンプでは参加者同士の枠組み合わせをおこなう。とにかく時間に追われる。初日からその様子をレポートする。
第1日目13時から毎回同じように開会式を行った。すぐに課題曲の考え方をレクチャし練習に入った。兎に角19時までに課題曲全曲を通し、明日の予習ができる体制で終了した。
2日目は9時30分から練習を開始した。午前中に拍が合わないところはゆっくりと細部にわたり練習した。ランチ後には参加者が京都へ折角来られたので「京都のお正月の気分」をお呈茶で楽しんでいただいた。丁度,京都女子駅伝の通過もあり気分転換を参加者はされたことであろう。午後は午前中の続きで時々休憩を入れたが相当に緊張されたとことであろう。18時半から歓迎レセプションを近くのホテルで行い交流した。特記事項として20回連続参加者の表彰を行った。
最終日は午前中にリハーサルと記念撮影をおこなった。13時半から今回の成果の発表として初春コンサートを一般公開した。
お客様のアンケートから一部をご紹介します。
「このコンサートが末永く続きますようお祈り申し上げます。高円宮様の魂は安らかにきっと天国でお喜びと信じて止みません。今回も捧げられた立派な演奏会でありました。」
「初めて弦楽四重奏を拝聴しました。やさしさ、はげしさ又静かな曲が弦楽により表現できることをとても感動しました。次の機会があればぜひ拝聴したいです。」
「3年前に京都新聞の記事をみて以来、参加させていただいています。毎年、テーマの違う感じで楽しませていただいています。」
「今回のような選曲、私は、とても好きです。」
「毎回楽しみにしています。弦楽が好きですので、豊かな音を期待です。」
「初めて聴いたが、とても感心した。来年も京都に居れば、是非、来年以降も聴きたいと思う。」
「オーケストラのハーモニーがとても心地良かった。迫力もあり感動しました。」
「重い曲。CDだったら寝てしまいそうな曲ですが、生で聴かせていただくと、ユダヤ人の方々のアウシュビッツの状況、アンネフランクの「アンネの日記」悲しみが伝わってきて、ショスタコーヴィチがその苦悩をやわらげようとしてる、悲しみを伝えようとしてるのが、何だか、曲全体が文学小説のような感じがして感銘しました。」
「ショスタコーヴィチ、幅広い年齢層の方々が解説付きで演奏していただき、いろんな事を忘れさせてくれて、重厚な曲、悲しくもあり、沸き立つような盛り上がり、60数名の方の息の合った演奏をありがとうございました。」
京都のお正月のイベントに定着してきたようである。
参加者はキャンプで学んだことをご自分のオーケストラで実践し,さらなるご活躍をお祈りいたします。
■次回のご案内
2021年1月9日(土)〜11日(月)
会場:京都府立府民ホール アルティ
講師 井野邉大輔(ヴィオラ) 粟辻 聡(指揮) 三又治彦(ヴァイオリン)
課題曲 ヴォーン・ウィリアムズ トマス・タリスによる幻想曲
ベンジャミン・ブリテン シンプル・シンフォニー 他
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