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高円宮殿下メモリアル第6回日本マスターズオーケストラキャンプレポート(III)
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於 第一生命ホール〈東京・晴海トリトンスクェア) |
1月7日(土)
1月8日(日)
1月9日(祝)
協力:財団法人 日本音楽財団(日本財団助成事業) | |
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客席も使ってバロックダンスの練習
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バロック・ダンスは、バッハが盛んに取り入れたメヌエット、サラバンド、
ガボットなどの舞曲の原点を体験しようというものです。樋口裕子さんの指導はとてもわかりやすく、全員がステップの基本を体験しながら演奏も交代でしました。
たとえばメヌエットの1拍は、普通指揮者は打ち下ろしますが、そうではなく伸び上がる(ことを身をもって知る)など舞曲の演奏を根本的に見直すきっかけとなりました。
プロへの指導を間近に見るのも貴重な体験です。男性4人のゴールドクァルテットは今回はラベルに取り組み、森さんの指導で「風が吹き抜けるような森のざわめき」がみごとに表現されるなど、長足の進歩を示しました。
森悠子さんは、世界のオーケストラでの大きな問題点は、指揮者が振りすぎることにあることもキャンプの中で指摘されました。音楽の方向を示すリーダーは間違いなく必要ですが、棒を振りまわす指揮者は必ずしもいらない、むしろ指揮者がいてはできない音楽があることを実感〈証明)したキャンプでもありました。
よく、アマチュア精神を持ったプロ、プロの技術をもったアマチュアが理想といわれます。今回のキャンプは双方にとってオーケストラの原点を見直す、貴重な機会となったと思います。
(JAO副理事長、マスターズキャンプ副音楽監督 西脇義訓)
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バロックダンスを指導して下さった樋口先生 |
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このレポートの筆者の西脇義訓氏 |
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