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高円宮殿下メモリアル第17回日本マスターズオーケストラキャンプ(MOC17)
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於 京都府立府民ホール アルティ |
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曲 目 |
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(1)エルガー:弦楽のためのセレナード ホ短調 作品20
(2)ブルックナー:間奏曲
(3)ヤナーチェク:弦楽オーケストラのための組曲
(4)プッチーニ:弦楽四重奏曲「菊」
(5)ウォーロック:カプリオール組曲
(6)バッハ:管弦楽組曲第3番より「アリア」 |
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出演者 |
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≪講師≫
安永 徹 氏(洗足学園音楽大学・大学院客員教授)
井野邉大輔 氏(大阪フィル特別契約主席)
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MOC17 “音楽の力を信じて”
東日本大震災から5年余、自然への畏敬の念が心に浸みる昨今。「音楽の力」を信じることの大切さを感じる。このキャンプは17年目の青春時代を迎えた。
今回の研修曲は、ヤナーチェク(1877年発表、以下同様)、プッチーニ(1883年)、ブルックナー(1885年)、エルガー(1892年)、ウォーロック(1917年)とアンコール演奏用のバッハの6曲。ウォーロックについては16世紀の舞踊音楽を元に組曲としたもの。
MOC17では、これらの室内楽が大編成の弦楽合奏による演奏となったので、多分、作曲家も意図していなかった演奏表現となったことと思う。
今回は全国から49団体、82名が参加して行われた。様々な仕事をし、その傍ら音楽が好きで個々に別々の音楽体験をしてきた参加者の演奏ではあるが、一つの方向へとハーモニーを創りだした。
参加者には事前にスコア、資料等を配布し練習の利便を図った。
安永氏と井野邉氏の調和した指導が素晴らしく、参加者は研修中しばしば音楽への厳しさを感じた事であろう。曲目ごとの演奏時間が短いものが多かったが、密度の高い音楽構成となっていた。また、安永氏からは『弦楽器を奏する場合の音程(音高)に関して』具体例を示されながらの特別な指導があり、参加者にとって貴重な経験となった。本番前に「音楽を楽しもうなどということはやめて頂きたい。音楽では緊張感を持って演奏して欲しい。」と厳しくも当を得たメッセージを参加者に呼びかけた。
期間中は時間との勝負であったが、抹茶接待(茶席のしつらえは時代や京都を味わうことのできる素晴らしものであった)があり、参加者は束の間のくつろぎを得ることができた。
最終日の「初春コンサート」では、過去最高のご来場者があり、音楽と安永氏、井野邉氏のお話しに耳を傾けられていた。また昨年同様、京都府在住の東日本大震災被災者の方をお招きしたところ、多くの方のご来場をいただいた。
MOC17運営委員長 小倉千秋
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