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2019年度BDLO「オーケストラのためのワークショップ」参加報告
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| 於 バイエルン州アルテグロフスハイム音楽アカデミー |
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| 曲 目 |
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グリンカ作曲:「ルスランとリュドミラ」序曲 Op.5
チャイコフスキー作曲:交響曲第4番 F-Moll |
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| 出演者 |
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指揮・指導:イングマール・ベック氏
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ドイツ連邦共和国のアマオケ連盟(BDLO)が主催する「オーケストラワークショップ」は,本年6月7日から11日まで,南独バイエルン州レーゲンスブルク近郊,のアルテグロフスハイム(Alteglofsheim)で開催されました。
日本からは,(公社)日本アマチュアオーケストラ連盟の加盟団体に所属する10名の弦楽器奏者が参加しました。
中世に建てられたこの美しい「アルテグロフスハイム城」は、現在ではバイエルン州3番目の音楽アカデミーとして、教育目的のほかコンサートや会議にも使用されています。今回ワークショップ最後の演奏会も、施設内のホールで行われました。
今年の指揮者は、目下パリ管弦楽団で活躍中の若きイングマール・ベック(Ingmar Beck)氏で、チャイコフスキーを中心としたプログラムを指導していただきました。
さて、今年も初めて参加された方3名にご感想を伺い,末尾の文章も寄せていただきました.ご提供頂いたいくつかの写真とともにどうぞご覧ください。
JAO日独交流担当/理事 穴山朝子(アンサンブル・グリューネ)
《開催概要》
□日時:2019年6月7日(金)〜11日(火)
□指揮・指導:イングマール・ベック氏
https://www.ingmarbeck.de/
□研修曲目(2曲)
・グリンカ作曲:「ルスランとリュドミラ」序曲 Op.5
・チャイコフスキー作曲:交響曲第4番 F-Moll
□発表演奏会:2019年 6月10日(月・現地の祝日)16時開演
会場:音楽アカデミー内ホール(入場無料)
□解散:2019年6月11日(火)朝食後チェックアウト
会場:バイエルン州アルテグロフスハイム音楽アカデミー
https://www.musikakademie.bayern/home/
JAOからの参加者10名(初参加3名) 女性6名,男性4名
Violin 4名 Viola2名 Cello 2名 Contrabass 2名
《参加者アンケートより(抜粋)》
1.今回BDLOワークショップ情報の入手先と参加動機
所属オケから(1名)、HPから(1名)、担当者から(1名)
参加動機
・参加出来そうな日程であった。
・演奏したい曲であった。
・参加経験者から話を伺い以前より興味があった。
・一度はヨーロッパへ行ってみたいと思っていた。
・担当者から勧められた。
・少しドイツ語を勉強していた(実際に行くとは思っていなかった)。
・過去に,日本国内で、3回ほどドイツのオーケストラに参加した経験があったため、あまり抵抗は無かった。
2.旅行準備について
・電車やバスの切符の買い方、乗り方が分からなかった。
・ドイツの鉄道は、よく遅延すると聞いていたので、時間通りに到着するか不安だった。
・wi-fiのことが,良く分からなかった。結局は「モバイル・wi-fi」をレンタルした。それでも使い方がよく分からなかった。マニュアルがあれば、と思った。
・行程は入念にネットで調べたが100%は無理。一つの壁に当たるとモチベーションが下がり、回復するのに3日間ほどかかった。その事柄がたくさんあったので、半年くらい前からゆっくり計画するのが良いと思った。
3.現地までの道のり
�々匐�機、空港で *利用した航空会社:ルフトハンザ、全日空、フィンランド航空
・コントラバスの弓は持参し、機内持ち込み・税関・手荷物検査でも問題なかった。
・ベースの弓は他の弦楽器の弓より短いので、「弓ケース」に入れなければ旅行カバンに収納できた。布に包んでアルミの棒で補強した。
�▲疋ぅ弔悗瞭�国審査,税関通過
・入管の際色々聞かれるかと思ったが、特に何も聞かれずトラブルもなかった。
�6�港から
仕事でミュンヘンによく行かれる方にお話を伺い、ミュンヘン空港から列車に乗る中央駅の乗り換えに「ルフトハンザ航空エアポートリムジンバス」の利用を利用した。往復で18ユーロ、列車での移動もでき、トランク等の荷物がある時には便利。空港も中央駅も外に出ると直ぐに乗り場も見つかり15分間隔でバスが来る.
3.宿舎の設備や食事:日本から持って行ったほうが良いものは?
宿舎
・部屋の鍵かけが経験のない施錠法で、開け・閉めに苦労した(2名)
ドアに鍵穴は無く、鍵は500円玉位の大きさ位の丸い物で、ドアノブに近づけ鍵の中央部を押してピッと言ったらドアノブを回すやり方・コツをつかめば問題ない。
・名札は布製のシールで楽器と名前が書かれたものを受付時にいただき、胸に貼っていた。
・タオルは部屋にあった。ドリンク(ビールもあった)の自販機があって重宝した。両替機もあった。
・アカデミーの自室の風呂場で洗濯したが、コインランドリーがあれば、と思った。
・テレビ無し、エアコン無し(18度くらいで寒いので不要)。
・日本から持って行ったほうが良いもの・・・歯ブラシ、歯磨き粉、スリッパ、シャンプー、コンディショナー、石鹸、水筒、寝巻き(部屋着)。
・あったら良かったもの・・・ドライヤー、小さい懐中電灯や変圧器(重いけど)はあった方が良い。
食事と飲み物
朝晩はパン・チーズ・ハムといった軽いもので、お昼はスープに肉料理としっかりボリュームがあった。午後の休憩時間にはカフェタイムでコーヒー、お茶とケーキ、売店は無く、自動販売機がある。炭酸水1.3ユーロ、キャップ式の瓶ビール1.9ユーロ /瓶(自販機に栓抜きが付いてます)、その他、オレンジ、リンゴジュース。
飲み水は食堂にある水道の蛇口から直接コップや水筒に直接汲んで飲める。
4.現地のコミュニケーションの問題について
・オーケストラや音楽について、長々とドイツ語で説明されたが、ほとんど理解できなかった。
・指揮者は全てドイツ語で指示を出す、音楽的内容は理解出来ず残念だが、歌いながら指導して下さると感じがつかめた。
・練習番号や数字はドイツ語が分かると便利だが、迷っていると近くの方が教えてくれた。
5.日本のアマオケと比べて異なる点,気づいた点など.
・指導方法など、日本とドイツで大きな違いは無かった。
・JAO-Fes同様に練習期間が短いので,ある程度はやむを得ないが練習時間が長すぎると思った。
・木管楽器の皆さん(ドイツ人)の練習不足が目立った。
言葉がわからない分、演奏に不安があってはと日本にいる間にレッスンを受けた。
パート練習の時に運指を教えていただいたが、自分で弾いているのと同じポジションだった。ちょっと弾かされてOKと思われたのか、それからは指示が来なくなった。これなら日本で勉強できることだと思った。
・後半のパート練習では4声のアンサンブルをした。和音・音程の確認も出来、有意義な練習だった。
・日本のアマオケではスコアを持参して練習中も確認している人が多いが、ドイツでは見られなかった。最初の合わせでは管楽器の出来が予想以上に悪く驚いた。素敵なメロディ・ソロがあるにもかかわらず準備不足ではと疑問に思った。
6.演奏会はいかがでしたか?
・大変良かったと思います。
・最初の合わせから見れば良い演奏だったと思うが、ここから音楽を作れたら良かったのにと思った。指揮者としても合わせるのが精一杯で、どんな曲に仕上げたかったのか理解出来なかった。
7.その他 参加して感想など
・日本人の参加者同志の全体で交流する場がほしかった。
・ドイツ語だけではなかなか難しいが、こちらが理解できないという顔をすると、すぐに英語で話しかけてくれた。
・もう少しドイツ語の「数」の言い方を勉強しておくべきだった。
「〜小節から,はじめて〜」という時、3ケタの小節番号が聞き取れなかった。
・本当は、もっと音楽の勉強になるかと思ったが、国際交流・観光の一貫して捉えた方が良いのかと思った。曲の完成度を求めるならば、個々人である程度演奏出来る状態で参加する必要があると思う。
・普段ご近所で歩いている方を見かけることは少なかったが、本番ではたくさんのお客様にお越しいただき楽しんでいらっしゃる姿を見られて良かった。
・終演後、中庭でシャンパンを開け、集合写真を撮ったり楽しいひと時を過ごした。
同室の方がドイツ語が堪能な方で大変お世話になった。
・次回参加するならば、あと2日くらい仕事の休暇を頂き、観光して帰ってきたいと思った。
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2019BDLOに初めて参加して
三重フィルハーモニー交響楽団
NPOとうかいマスターズオーケストラ
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1.参加を決めた理由
これまで何度もお誘いいただいていたのに参加できず、いつも残念に思っていました。しかし今年は、名古屋で参加しているとうかいマスターズオーケストラが、6月6日にハンブルクで「天地創造」の演奏会を行うことが決まっていたところ、BDLOの日程が6月7日からとのご案内をいただきました。このような千載一遇の機会を逃したらもう二度と参加は不可能と思い、とうかいマスターズの後半日程をキャンセルし、是非にとお願いしてメンバーに加えていただきました。
2.旅行の計画や準備について
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フィンエアー(フィンランド航空)は楽器の持ち込みに比較的寛容と聞いており、当初はかなり大きいハードケースで古い楽器を持って行くと旅行社に申告していたのですが、現地の空気が乾燥していることや万が一の衝撃等を考慮し、楽器のメンテを行ってくれている方とも相談して、新しい方の楽器をほぼ最小の東洋製のケースで運びました。
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ツアーということで添乗員さんの説明もあったためか、何をするのか聞かれただけで、問題はありませんでした。
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とうかいマスターズの演奏旅行がツアー企画いうことで、ハンブルクへは2日セントレア発でメンバーと同行し、帰りは12日ミュンヘン発での単独行動でしたが、帰りのチケットもツアー会社が用意してくれました。
7日、ハンブルクからレーゲンスブルクへは日本でネットを使って用意したチケット(註:ドイツ鉄道)で移動しました。ICE(ドイツの高速列車)の向かいの指定席にヴァイオリンを持った方が座られ、BDLOかとお聞きしたらそうだとの返事。
レーゲンスブルク駅ではドイツの仲間の方たちとも合流し、バス停の案内から荷物の取り扱いまでお世話頂き、おかげでスムーズに会場に到着できました。
ワークショップ終了後、レーゲンスブルク駅までのバスも、ドイツ人の参加者が団体扱いを手配してくれ、通常の約半額で駅に到着できました。そこでミュンヘンまでのチケットを自動販売機で購入したのですが、チケット本体を取り忘れたため、検札で叱られました。しかし領収書を見せたら「チッ」と言いながら勘弁してくれました。
3.宿舎の設備や食事について
ワークショップの会場は、昔の領主の館といった風情で、音楽関係者用の合宿場に改造されている場所のようでした。オーケストラの演奏会場としては少し狭いけれど、tuttiのできるホール、4回ほどパート練習をした室内楽の演奏会にちょうど良い天井画や彫刻の装飾がある美しい部屋、キーさえ持っていれば夜遅くでも自由に出入りできお酒も飲める食堂、簡素だけれど気持ちよく休める二人部屋の寝室、本番の終わった夜に来年のBDLOの指揮者によるオルガンのミニコンサートがあった礼拝堂等、音楽とビールとワイン漬けの楽しい5日間を気持ちよく過ごせました。食事は毎回異なった献立でしたが、日本人からするとあまり変化が無いという印象は否めませんでした。
4.ワークショップ中の指揮者やトレーナーとのコミュニケーションについて
ドイツ語がほとんど分からないため懸念していたtuttiですが、指揮者がアマチュアに要求することは日本とほとんど変わらないようで、注意の前と後の音楽の変化をよく聞いていると、私の感じていた改善点とはそれほど違わなかったように思いました。
一方、パート練習はコンマスの指導で、これもドイツ語のみでしたが、よく注意して聞いていると何となくニュアンスが感じられ、ドイツの人たちとあまり違和感なく練習できました。音階練習を三度で合わせること、右手を脱力しながら響きを持った音を出すことに始まり、曲の音程の取りにくい個所をゆっくり、音を一つ一つ積み重ねていくこと、丁寧な運弓法など、われわれが疎かにしてしまっている音作りを再発見しました。この経験を今後の自分たちの練習に役立てようと考えています。
5.言葉の問題
JAOの大会に参加した経験があるメンバーも何人かいて、食事や夜の飲み会では片言の英語を交え色々話ができました。ただ、自分の英語力がもう少しあったらよかったのに、とは思いました。
6.オーケストラ練習における日独の相違点
ドイツのヴァイオリン奏者たちは、最初はあまり弾けていませんでしたが、練習が進むにつれてどんどんまとまっていき、仕上げのコンサートではなかなかの出来映えでした。JAOだと曲が難しいこともあって、皆さんかなり個人練習を積んできているように思います。
それぞれの個性は大事にしながら音を大切に、音楽を楽しむ精神を持ち、自然にオーケストラとしてのまとまりを作り上げていく過程を体感し、やはり音楽の本場なのだなぁ、日本人はどこか無理をしているのかもと、つい思ってしまいました。
7.最終日の発表演奏会について
会場の関係で座席数が少なく、お客さんはそれほど多くはありませんでしたが、演奏が終わると惜しみない拍手をいただきました。私達も演奏を大いに楽しめ、周囲のメンバーと笑顔で握手を交わして喜び合うことができました。ただ、チャイコフスキーとグリンカというロシア音楽でしたので、ドイツの方たちにとっては少し自分たちの音楽とは違う感覚があったのではないか、とも感じました。
8.その他
このワークショップの間ずっと私とプルトを組んでくれた、孫のように若い笑顔の美しい女性は、その友人が「ミス・パーフェクト」と言っていたように、かなりの腕前でした。ここで私が負けずに頑張ると、年よりの冷や水という結果になり兼ねないと思い、少し抑え気味で弾こうと心に決めて演奏会に臨みました。結果は上々で、私自身も大変満足できました。今さらながら彼女に感謝を捧げたく思います。
また、本番前の練習で少し弾く場所が狭いかな?と思っていたところ、休憩の間に前方の椅子を少し前に寄せ、弾きやすい空間を作ってくれ、よく気が付くスタッフだと感心しました。
「天地創造」をノン・ビブラートで演奏した後、4日間の練習でチャイコフスキー4番とルスランを演奏するという、技術的にも精神的にもハードな日程で、ハンブルクとミュンヘンの市内観光しかできませんでしたが、充実したドイツ滞在でした。
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担当者註:このほか,『北名古屋市民タイムズ』2019年8月2日号に,東和夫さん(北名古屋シティ管弦楽団)による体験記が掲載されました.
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会場 |
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本番後の集合写真 |
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