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第47回全国アマチュアオーケストラフェスティバル「久留米大会」
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於 久留米シティプラザ |
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曲 目 |
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【フェスティバルオーケストラA】
リムスキー・コルサコフ:スペイン奇想曲
リヒャルト・シュトラウス:組曲「薔薇の騎士」
【フェスティバルオーケストラB】
グスタフ・マーラー:交響曲第9番
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出演者 |
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【フェスティバルオーケストラA】
指揮:寺岡清高 コンサートマスター:双紙正哉
管弦楽:JAO・BDLO・WFAO各加盟団体メンバー等129名
【フェスティバルオーケストラB】
指揮:秋山和慶 コンサートマスター:近藤薫
管弦楽:JAO・BDLO・WFAO各加盟団体メンバー等138名
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大会本番の前週には豪雨にみまわれ、翌週には猛暑日を記録し続けることになった久留米市。大会期間中も真夏日ではありましたが、程よい快晴の中、JAO久留米大会を開催することができました。
大会期間中の出来事を、少しだけ振り返ってみたいと思います。
【1日目 7月26日(金) 受付〜練習〜パート別懇親会】
海外から参加された方は、前日夜にWelcome Partyに参加され、午前中は酒蔵での酒造り見学、巨峰ワイナリーでのランチなど、久留米市探訪を満喫されました。
一方、久留米シティプラザ ザ・グランドホールのロビーでは、11時半から参加者受付を開始。早速、顔なじみの方を見つけて歓談されたり、記念写真撮影をされたりする参加者の皆さんのお姿があり、一気に賑やかな雰囲気になりました。
13時から開会式。指揮者・コンサートマスターを代表して、寺岡清高先生が挨拶されました。この後Aオケは久留米座(客席側まで舞台を増設しました!)、Bオケはグランドホールに分かれて練習を開始した他、運営協議会は大会議室にて各団体の運営状況等についての協議を行いました。Bオケは残念ながら4楽章の途中でタイムアップ。2日目に持ち越しとなりました。
練習後は「寛永通宝」にてパート別懇親会を開催。パートごとに小部屋に分かれているとはいえ、同じ会場での開催でしたので、他のパートの部屋に行って親交を深める方もおられました。
【2日目 7月27日 練習〜公式レセプション】
2日目は、前日の練習の進捗状況に危機感を抱かれた先生方の協議の結果、当初の予定を変更し、練習時間の確保が決定されました。この日だけでもみっちりと6時間以上、とても中身の濃い練習となりました。
Aオケの練習では、寺岡先生から「ワルツは上品でも優雅なものでもない。ウィーンでは一時期禁止されたような、熱狂的で危険な踊りなんだ」と、常識を覆されるようなご指導もあり、徐々に曲に対する理解を深めていきました。また、pとppの差をつける弾き方を問われた双紙先生が、「気持ちです!」と答えられていたのが印象的でした。
Bオケでは、楽譜を忘れた近藤先生に、「今度は弓を忘れないでね」と秋山先生が声をおかけになって和むシーンがありました。また、近藤先生は、短い練習時間の中でもより良いものをつくりあげようとされ、スタッフに練習状況をチェックさせて食事中に報告させるなど、寸暇を惜しんで大曲に取り組まれておられました。
アンコールの練習では、合唱団の人数が増え、配置等が予定通りにいかず収拾がつかなくなりそうな場面も。なんとかアンコール曲の練習も無事に終了した後(この日もBオケは練習時間が押してしまいました!)、シャトルバスで萃香園ホテルへ移動していただきました。
公式レセプションでは、本間会長が「第48回(本当は第47回)全国アマチュアオーケストラフェスティバル・・・」と挨拶なさって場を和ませてくださった後、大会名誉会長の小川県知事の挨拶に続いて、JAO総裁 高円宮妃殿下よりお言葉を賜りました。
公式レセプション会場には、久留米市のB級グルメの代表格であるラーメン、焼き鳥だけでなく、土用の丑の日ということもあり、「うなぎのせいろ蒸し」も。また、日本有数の酒どころでもある久留米市の地酒ブースも設置させていただきました。
久留米ならではの料理とお酒で参加者の皆さんがうちとけあった頃、久留米市民オケが誇る4人組アイドル「フルートアンサンブル・カプリス」が満を持して登場。これまた久留米市が誇るトップアイドル・松田聖子のメドレーを華麗に踊り演奏し、会場の皆さんも一緒に大合唱!!この日一番の盛り上がりとなりました。
【3日目 7月28日 練習〜フェスティバルコンサート〜閉会式〜打ち上げ】
午前中は最後のリハーサル。午前中のうちに短い時間で久留米座とグランドホールを移動する必要があります。今回、大型楽器の方は搬出入用のエレベーターを使用していただきましたが、とても移動が楽だったと好評でした。
なお高円宮妃殿下におかれましては、この間に久留米大学医学部をお訪ねになり、先端医療研究とドクターヘリをご視察されました。
さて、いよいよフェスティバルコンサート。ロビーには早い時間から並ばれる方もいらっしゃる中、Aオケのゲネプロが少し押したので、予定より5分遅れの開場となりました。
フェスティバルオーケストラAは、寺岡先生の的確な指示のもと、集中力を発揮しての演奏となりました。双紙先生のソロは、情熱的な中にも品があり、とても素敵でした。
フェスティバルオーケストラBは、秋山先生が練習時間を超過してまで取り組まれ、そしてそれに応えようと研鑽を怠らなかった皆さんの努力の成果を十分に発揮した演奏となりました。マーラー9番の後は、いつものJAOフェスティバルコンサートでは行わないアンコールが。地元合唱団のご協力のもと、團伊玖磨作曲「筑後川」より「河口」を演奏しました。久留米市ではよく歌われている合唱曲ということもあり、客席からも歌声がわき起こり、会場が一体感に包まれました。
ここで高円宮妃殿下がご退席なさいましたが、舞台に向かって「良かったですよ!」という意味のハンドサインを送っておられました。
続けて閉会式が行われ、大会旗が来年の開催地東京の実行委員会へ引き継がれ、東京大会実行委員長の挨拶に続いて久留米大会実行委員長の挨拶をもって第47回アマチュアオーケストラフェスティバル久留米大会は無事閉幕となりました。
その後の打ち上げでは、時間の許す限り最後の交流を深めました。
秋山先生から「JAO(で指揮を振るの)はこれで最後かな?」としみじみとしたお言葉を、寺岡先生からは「指揮者は、海外では意外と放置されることが多い。今回は、音楽に専念できる環境を整えていただいたのがありがたかった」とのお言葉をいただきました。
【最後に】
昭和から平成に時代が変わった、今から31年前。久留米青年会議所メンバーによる「音楽による街づくり」の熱い呼びかけにより、久留米市民オーケストラが誕生しました。そして平成から令和に時代が変わった今年、そのオーケストラが主管となり、第47回全国アマチュアオーケストラフェスティバル「久留米大会」が開催されました。
私たち久留米市民オーケストラは、演奏をする団員だけでなく、演奏をしない「スタッフ団員」がいる、全国的にも珍しい運営形態のアマオケです。定期演奏会などの裏方は、ほとんどスタッフ団員が行っています。そんな私たち演奏団員が、全国規模の大会の裏方を務めることができるのだろうかという不安もありました。ですから、参加者の皆さまからちょうだいした「ホスピタリティーに感激した」「楽しかった」「食事がおいしかった」「また久留米に来たい」などのお声には、団員一同、大変感動しております。
結びになりますが、「音楽の持つ力によって人とまちを元気にしていく取組み」を進めている久留米市に、全国はもとより世界から音楽を愛する仲間をお招きできたこと、また福岡県、久留米市、そして久留米商工会議所、久留米青年会議所をはじめとする多くの皆さまのお力添えにより今大会を無事に開催できたことを、この場をお借りして深く感謝申し上げます。
第47回全国アマチュアオーケストラフェスティバル久留米大会
実行委員長 藤田喜一郎
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フェスティバルオーケストラA |
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フェスティバルオーケストラB |
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