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高円宮殿下メモリアル第18回日本マスターズオーケストラキャンプ(MOC18)
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於 京都府立府民ホール アルティ |
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曲 目 |
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アイネ・クライネ・ナハトムジーク ト長調 KV525
ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 KV219
交響曲第29番 イ長調 KV201(186a) |
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出演者 |
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≪講師≫
森田 昌弘(ヴァイオリン)
御法川雄矢(ヴィオラ)
藤森 亮一(チェロ)
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MOC18「N響メンバーとともに パート III 」
NHK交響楽団の先生方を京都にお迎えしてのキャンプは3回目になります。
今回はオール・モーツァルト・プログラム。よく知られた有名な曲目の割には演奏機会が少ないという特徴があります。
第1日目、正午には全国から参加者が続々集まり、1時から開会式、その後すぐ課題曲に取り組みました。講師の先生方から様々なご指導が入り、夕方にはそれなりの演奏ができるようになってきました。しかし、参加者の皆さん個々には演奏経験のある楽曲のようでしたが、初日の段階では最終の出来上がりに共通したイメージを持つことはまだ難しいように見受けられました。
第2日目、パートリーダーの朝会を行い、昨日先生方からご指導いただいた内容を確認しあい、その後さらにパート内で意見交換をしました。これが3曲あるので大変な作業です。しかし、参加者の皆さんには、普段から経験があるように滞りなく進行していただきました。
お昼は参加者同士の交流する時間でもあります。今回は若干多めに時間を取りました。昼食休憩中にスタッフが用意した簡易な呈茶での抹茶の振る舞いは、今回も大変好評でした。その後、講師の先生方による弦楽トリオが披露され、音楽の楽しさを満喫した時間となりました。
午後の練習では各曲ともさらに仕上がってゆきました。参加者の皆さんの表情から、演奏する喜びが満たされてくるように感じました。
練習終了後には、近くのホテルに場所を移してレセプションが行われ、交流がさらに深まりました。
最終日午前中は「初春コンサート」のリハーサルを行いました。悪天候にもかかわらず、午後1時の開場前から会場ロビーに沢山のお客様がお待ちになられました。MOCが京都で開催されるようになってから最多の328名のお客様をお迎えし、午後1時半に「初春コンサート」が開演しました。
「初春コンサート」は83名の奏者が指揮者なしで演奏します。最初に「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、次に森田先生のソロによる「ヴァイオリン協奏曲第5番」、15分の休憩の後、「交響曲第29番」が演奏されました。指揮者なしの演奏ですが、全員が見事に集中力を発揮し、半年練習してもこういう演奏はできないだろうと思えるような名演奏となりました。
回収率44%の「お客様アンケート」の結果からは、ほとんど全員の方から「大変満足した」「満足した」という評価をいただき、コメントには「指揮者なしでの演奏が素晴らしかった」、「優しく迫力のある音色に感動」、「和やかなコンサートで、演奏者も客席もゆったり楽しめた。」、「今後とも是非継続を」などがありました。
例年、京都府在住の東日本大震災の被災者の方々をご招待しておりますが、今回ご来場くださいました被災者の方々にも楽しい時間をお過ごしいただけたことと思います。
「参加者アンケート」は回答率58%ながら、ご回答いただいた全員の方が「非常に満足した」「満足した」と評価してくださいました。他にも貴重なご意見をたくさんお寄せいただきましたので、これらのご意見をふまえ、今後も参加者の皆さんにとって一層楽しく有益なMOCでありますよう、努力してまいりたいと思います。
(MOC18運営委員長 小倉千秋)
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