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第43回全国アマチュアフェスティバル金沢大会
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於 石川県立音楽堂 |
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Bオケ終演後
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曲 目 |
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■歓迎演奏
石垣征山:「白山かんこおどり」
■フェスティバルオーケストラA
ラフマニノフ:交響曲第3番 イ短調
■フェスティバルオーケストラB
カール・オルフ:「カルミナ・ブラーナ」
■まちかどコンサート
ホルンアンサンブル(A・Bオケより8名)
1)狩りから、家路へ
2)陽気な山番
3)歌劇「魔弾の射手」より狩人の合唱
クラリネットアンサンブル(A・Bオケ、運営協議会・オブザーバーより12名)
1)ふるさとによる変奏曲
2)上を向いて歩こう |
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出演者 |
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■歓迎演奏
指揮:山口 泰志
演奏:石川県三曲協会
合唱:石川県合唱協会
■フェスティバルオーケストラA
指揮:花本 康二
コンサートマスター:三浦 章宏
■フェスティバルオーケストラB
指揮:井崎 正浩
コンサートマスター:宮嶌 薫
独唱:石川 公美(Sop)
倉石 真(Ten)
萩原 潤(Br)
合唱:石川県合唱協会 特別記念合唱団
金沢児童合唱団
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今回は、北陸新幹線金沢開業を記念し、17年ぶりに再び金沢で大会を開催させていただきました。今回の大会を最も待ち望んだ、石川県音楽文化協会理事長・石川フィルハーモニー交響楽団団長の大村松雄氏は、昨年11月に急逝され、指揮するのを楽しみにしておられた歓迎演奏の「白山かんこおどり」は、山口泰志氏の指揮に引き継がれました。
17年前の会場は、兼六園に近い金沢市観光会館(現金沢歌劇座)でしたが、今回は、県外からのアクセスに有利で二組のオケが同時に練習出来る、石川県立音楽堂を7/31(金)から8/2(日)まで全館貸し切りました。
運営面では石川フィルハーモニー交響楽団単独ではなく、石川県音楽文化協会全体で大会の運営に当たりました。
<7月31日(金)>
正午からの受付の前に、本ホールでは朝からステージ作りに追われていました。なにしろ合唱とオケを合わせて約250名とピアノ2台、多数の打楽器をあまり広くないステージに載せるために、前3列分まで座席を取り外し、ステージ張り出し作業をしました。
正午少し前から続々と参加者が楽器を抱えて受付に来られましたが、一年ぶりの再会で楽しそうな会話や挨拶する姿が見られました。
午後1時からの開会式では、JAOの足木理事長よりご挨拶とゲストのご紹介をいただき、また全国や海外からの参加者を紹介し、早速、最初の練習に取り掛かりました。
会場の県立音楽堂には2階にコンサートホールと邦楽ホール、地下に交流ホールと3つのホールがあり、初日は、コンサートホールをAオケ(ラフマニノフ3番)が、交流ホールをBオケ(カルミナブラーナ:合唱抜き)が使い、それぞれのオケが初顔合わせの音出しから始まり、休憩を挟みまして4時間程の練習を終えました。
Aオケ初練習
Bオケ初練習
夜は、お待ちかねのパート別懇親会で、会場を分散せず、弦楽器と運営協議会は「とと屋」で、管打楽器は「もんぜん」で仕切りを外してパート別に席を取る形だったので、両会場とも混雑だったのが申し訳ありませんでした。ただ、食事は金沢らしいものを用意して満足していただけたと思います。その後は、パート毎に二次会に市内に繰り出したようです。
パート別懇親会
<8月1日(土)>
二日目は、規則で朝9時からしか入館出来なかったため、9時半からの練習開始は、やはり無理がありましたが、大して遅れずに練習が始まりました。
初日と場所交代で、Aオケは交流ホール、Bオケはコンサートホールで、午前3時間、午後3時間の特訓が行われました。
昼の長休みの間に、ホルンチームとクラリネットチームによる、まちかどコンサートが音楽堂正面広場で演奏され、明日の本番の宣伝にも一役かっていただきました。
まちかどコンサート:ホルンチーム
クラリネットチーム
夜の公式レセプションは、県立音楽堂から少し離れた市内中心部にある、ニューグランドホテルの金扇の間に、高円宮妃殿下のご長女の承子(つぐこ)女王殿下のご臨席を仰ぎ、大会会長の谷本県知事、副会長の山野金沢市長、トヨタ自動車の役員方々など大勢のご来賓からスピーチをいただきました。
高円宮承子様のスピーチ
特に谷本知事からは「大会終了後には直ぐに帰らず、県内の温泉で疲れを取ってからお帰りになるように」とのスピーチで会場から喝さいを受けました。
恒例の余興演奏は、ファッゴットチーム、ヴァイオリンチーム、オーボエチーム、ホルンチームの4チームが順番に演奏しましたが、みなノリノリで思いっきり楽しんでいました。解散後は、市内に繰り出すグループもあり、毎夜毎夜の飲み会も楽しんでいました。
余興演奏:ファゴットチーム
ヴァイオリンチーム
オーボエチーム
ホルンチーム
<8月2日(日)>
いよいよ最終日のフェスティバルコンサートの日を迎えました。
コンサート案内看板
この日も晴天に恵まれ(過ぎ)9時の入館開始とともに準備に取り掛かり、時間に追われたリハーサルが始まりました。合唱団や多数の打楽器の移動や邦楽ステージでは、大量の箏の並び替えなどあり、ステージ担当のスタッフはてんてこ舞いでした。
一方、客席は、邦楽と合唱の関係者が多数来られたため、1階席は満席、2回席は警備のため関係者のみで空席が目立つ中、3階では席の確保で混乱が生じて立見や報道関係者の席も使われたりで、誘導や入場制限に不備がありましたことを反省しております。出演者が多くそれに伴って来場者も多くなることの想定が甘かったようです。
入場を待つ列
本番は、承子女王殿下のご臨席を仰ぎ、順次、演奏が行われました。まずは、歓迎演奏ですが、金沢らしく大編成の邦楽と合唱の「白山かんこおどり」で始まりました。この曲は故大村松雄氏が石垣征山氏(故人)に作曲依頼した曲で、金沢大会でタクトを振るのを楽しみにしていましたが昨年11月に急逝され、夢が叶いませんでした。指揮を任された山口泰志氏は、邦楽と合唱のこの曲を見事に指揮され大役を果たされました。
歓迎演奏本番
次にAオケのラフマニノフ交響曲第3番です。細かな練習の成果がしっかりと出せた本番はさすがでした。10月には石川フィルでラフマニノフの2番も控えており、指揮の花本康二氏にとって今年はラフマニノフの年になりました。
Aオケ本番
最後にカール・オルフの「カルミナブラーナ」です。ピアノ2台と多数の打楽器を含む大編成のオケを相手に合唱やソリストが埋もれてしまわないか危惧していましたが、見事にバランス良く、壮大で劇的な演奏でした。ゲスト指揮の井崎先生は、お忙しい中、大会前に合唱指導のため金沢に来られていましたが、その成果もあり、オケの大迫力に負けない合唱でした。更にJAOフェスではありえないアンコールが演奏されました。事前に準備していたとは思えず、井崎先生のとっさの判断では推測します。
Bオケ本番
終演後は、閉会式です。ご臨席いただいた承子女王殿下がお帰りになるのを会場の全員が見送ったあと、故大村松雄氏の後を引き継いだ石川県音楽文化教会理事長の油省三大会実行委員長から、来年の千葉大会実行委員長の時田雄氏に大会旗が渡され無事3日間の大会を終えることが出来ました。
大会旗の引継ぎ
会場出口は、記念写真を撮り合ったり、歓談されたりでしばらくの間、混雑していました。みなさん笑顔でお帰りになったとのことで、ホッとした気分になれました。
大会終了後、多くの皆様から感謝のメールを頂きました。
JAO本部の方々、地元の行政をはじめ、トヨタ自動車様や地元民間企業様の協力もあって何とかやり遂げることが出来ましたことを厚く感謝いたします。本当にありがとうございました。
JAOフェスティバル金沢大会 実行委員会
副実行委員長 北方 正喜
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