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第31回トヨタ青少年オーケストラキャンプ
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於 浦添市てだこホール |
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曲 目 |
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チャイコフスキー:交響曲第5番
ラヴェル:ラ・ヴァルス |
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出演者 |
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指揮者:円光寺 雅彦
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第31回TYOCが無事に終了しました。お世話になりましたトヨタ自動車株式会社様、指揮者、講師の先生方、この沖縄大会を支えてくださったすべての皆様に深く感謝申し上げます。
この沖縄大会は、記念すべき第30回TYOCを終えた、その最初の一歩を踏み出す大会でした。今大会がどんな雰囲気で行われるかが、5年後10年後のTYOCのあり方を決めることになるのだという覚悟でこのTYOCに臨みました。参加者の入れ替わりも激しく、初参加者が多かった今大会でしたが、TYOCの空気感は変わらずに在りました。時を経て変わることもありますが、TYOCの本質、根底にあるものはいつまでも引き継がれるのかな…。そんな思いがしました。
今期のテ−マは“ふるさとにTYOCの風を”と決めました。TYOCで学んだことを、自分のふるさとで風にして吹かしてほしいという願いを込めたテーマです。TYOCで自分の風を見つけるためには、相応の準備と心構えが必要となります。できるだけ多くのことを吸収するために、主体的に、積極的に、能動的にTYOCに取り組んでほしい。そんな思いも乗せたテーマです。
今年はこれまでにない取り組みに挑戦した年でもありました。二年で一クールのTYOCにおいて、例年なら演奏会のない今年でしたが、プレコンサートを開催しました。運営において行き届かないこともありましたが、盛況のうちに無事終了することができました。
また、食事では沖縄料理を楽しみ、とある朝にはホテル近くにある首里城まで散歩をしました。せっかくの沖縄。存分に沖縄の文化に触れる時間を作りました。
沖縄色の強い大会でしたが、その中でも特に意義深かった企画があります。地上戦を経験された語り部の方のお話を聞くというものです。沖縄の地にいて、戦争の歴史に触れずにはいられないと考えたため、この講演を企画しました。語り部の方のお話はあまりに生々しく、涙する参加者までいました。参加者一人一人が、これからの平和の在り方を考えた時間でした。
今年は、参加者みんながTYOCを楽しもうとしていたように思えました。滞りなく全日程を通すことができたのも、参加者一人一人のおかげでした。特筆すべきはパート・セクションリーダーの活躍で、熱い気持ちを以てTYOCを牽引してくれました。とは言っても、まだまだ沖縄大会の音楽は発展途上。来年の三月にすばらしい演奏をするためにも、全員がさらに高い意識で沖縄に集まらないといけません。
より進化したメンバーで再び音楽できる日を心待ちにして。
第31回TYOC運営委員長 小林拓生
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