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North ungdomssymfoniorkester ( NUSO)
2018年度BDLO「オーケストラのためのワークショップ」参加報告
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高円宮殿下メモリアル第18回日本マスターズオーケストラキャンプ(MOC18)
2017年度BDLO「オーケストラのためのワークショップ」参加報告
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[2016年度]
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高円宮殿下メモリアル第17回日本マスターズオーケストラキャンプ(MOC17)
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2016年度BDLO「オーケストラのためのワークショップ」参加報告
[2015年度]
第32回トヨタ青少年オーケストラキャンプ
高円宮殿下メモリアル第16回日本マスターズオーケストラキャンプ(MOC16)
第43回全国アマチュアフェスティバル金沢大会
2015年度BDLO「オーケストラのためのワークショップ」参加報告


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TCC活動レポート
2018年度BDLO「オーケストラのためのワークショップ」参加報告
於 バイエルン州ハンメルブルク音楽アカデミー
2018年5月18日(金)〜22日(火)
発表演奏会:2018 年5 月21日(月・現地の祝日)16時開演
      ヴュルツブルク聖ヨハンニス教会



曲 目 アントン・ブルックナー(1824-96):交響的前奏曲 C-moll
ハンス・ロット(1858-84):交響曲第1番 E-Dur
出演者 指揮・指導:ロン‐ディルク・エントロイトナー(ライプツィヒ)

 2018年のドイツ・アマオケ連盟(BDLO)オーケストラ・ワークショップは、5月18日から22日まで、昨年に引き続きバイエルン州フランケン地方のハンメルブルクにて開催されました。
日本から参加した9名の弦楽器奏者の方々は、金曜の夕食前にそれぞれ現地に集合し、月曜夕方の演奏会で研修成果を披露された後、帰国の途につかれました。

 指揮と指導は、J。S。バッハで名高いライプツィヒ聖トーマス教会で幼少期より研鑽を積んだR。D。エントロイトナー氏です。今回は教会音楽の専門家である氏が、ブルックナーとオーストリアの作曲家ハンス・ロットの交響曲第一番をどのように指導されるかが、非常に注目されました。ブルックナーの弟子でもあったハンス・ロットは、夭折したこともありその作品演奏の機会はきわめて稀といってよいでしょう。そして最終日発表会では、この交響曲の難易度も考慮されたようで、4楽章を大幅にカットしての本番だったようです。

 さて、この事業が始まった当初より、練習中の意思の疎通や言葉の問題については独日スタッフともに、試行錯誤を繰り返して参りました。いまは原則として、指導は開催国の使用言語で、通訳などは一切つけず、招待参加者にはその国のアマチュアオーケストラの流儀と慣例に従っていただくことを両国ともに暗黙の了解としています。
したがって、日本では当たり前の行き届いたサービスや「おもてなし」は期待できないかもしれませんが、参加者の方々には、現地でのシンプルな交流から得た印象や体験を大事にしていただければと思います。ここに、本年の初参加4名のご感想を掲載しますので、どうぞお読みください。
 なお、BDLOでは、昨年12月末日付で長年事務局長を務めたT。タンネンベルク氏が勇退され、代わりにJ。ドレザレック氏が就任されました。今回の日本人招聘のために尽力してくださったお二人には、この場を借りて心より御礼申し上げます。

     JAO日独交流担当/理事 穴山朝子(アンサンブル・グリューネ)


《開催概要》

□開催日程:2018年5月18日(金)〜22日(火)
□発表演奏会:2018 年5 月21日(月・現地の祝日)16時開演
  ヴュルツブルク聖ヨハンニス教会
□JAOからの参加者 9名(うち初参加4名) 女性6名 男性3名
  Violin 5名、 Viola 2名、 Cello 1名、 Contrabass 1名
□指揮・指導 ロン‐ディルク・エントロイトナー(ライプツィヒ)
□練習 宿泊会場:バイエルン州ハンメルブルク音楽アカデミー
□研修曲目(2曲)
 ・アントン・ブルックナー(1824-96);交響的前奏曲 C-moll
 ・ハンス・ロット(1858-84):交響曲第1番 E-Dur


《初参加者アンケートから》

1.参加を決めた理由
・同じオケの友人から誘われた。
・ドイツのオケで弾いてみたかった。
・海外演奏会は、日本人の団体が海外の演奏会場で行うものが多いが、ドイツ人の中に少数の日本人が入る演奏会に興味をもった。
・普通のコンサートホールではなく、教会での演奏会であり、教会の響きの中で演奏したかった。
・1月のマスターズキャンプに初参加し、担当の方や参加者からBDLOについてお話を伺い、とても楽しかったとのことで、興味を持った。

2.旅行の計画や準備について
・全て個人で計画を立て手配するので、最初は不安であった。特に、練習会場までの鉄道経路は初めてのことなので心配だったが、ドイツ鉄道が日本からのネット予約で発券もできたので大変便利だった。ただし、同じ地名でも駅名が多いので、フランクフルト中央駅等の呼び名に慣れる必要はあるかと思う。
・出発前に、メンバーの一人が顔合わせ会を企画してくれたのがよかったです。初参加だったのですが、過去に参加した方や、ドイツ旅行慣れした方から事前に有益な情報を得ることができました。
 ヽ擺錙弓の航空機内持ち込み
・ヴァイオリンは、トーヨープリュームファイバーという一体型最小のケースで持参しました。
・羽田の全日空カウンターでチェックインの時にサイズを計測されましたが、揉めることはありませんでした。全日空はチェックが厳しいようです。フランクフルト空港では楽器について全くチェックないです。
・エミレーツ航空を使い、ヴァイオリンは三角ケースに入れた。楽器とバックの2個を持ち込んだが、条件は1個のみ7kgと言われた。楽器だけ1個持ち込み、バックは貴重品以外を除いて手荷物扱いとした。尚、帰りは全く問題とならず、楽器とバッグの2個を機内に持ち込んだが、同じ航空会社でもルールの違いに驚いた。
・チェロの弓が入るサイズのキャリーボストンを購入し、荷物として預けました。
◆\粘悄▲疋ぅ弔悗瞭国審査などで問題、トラブル等
・(トラブルは) ありませんでした。チェロの弓の国外持ち出しを申告すべきか調べ、考えましたが、結局やめました。
・「ドイツに何日滞在するか」の質問のみ。
 現地までの道のりと帰路
・WiFiがつながりにくかったことが困りました。
・前日にフランクフルトに入り、ホテルはフランクフルト中央駅近くの日本語の可能な日系ホテルにした。ホテル選びの手間暇を避けるのと、日本語が可能でなるべく初日のストレスを減らしたかった。日本語は使わなかったがホテルの立地もよく、価格もリーズナブルであった。
・ドイツ鉄道(DB)はICE(新幹線)が遅れたのですが、ハンメルブルクへ行くためにゲミュンデンで乗り継いだlocal trainはICEを待って出発してくれたので、スムーズに行くことができました。
・ハンメルブルク駅まで行くとき、乗り換えのゲミュンデン駅までの列車が遅れて到着しましたが、乗り継ぎの列車が待っていてくれました。そこで他の参加者の方に声をかけていただき、安心して乗り込むことが出来ました。
・地方の駅なのでエレベーターがあるかとても心配でした。ヴュルツブルク中央駅はICEの停車するホームにはエレベーターありました。乗り換えのゲミュンデン駅ではエレベーターはなく、でも荷物を載せるベルトコンベアのようなものがあり助かりました。
・フランクフルト中央駅(14:44)ヴュルツブルク行の列車に乗り、で下り(15:55)、更にゲミュンデン(16:09)発の列車に乗り換えハンメルブルク(16:44)に到着というルート。ゲミュンデン乗換え時、ホームが異なるが、階段横に荷物を運ぶリフトがあり、重い荷物も楽に運べた。ハンメルブルク到着後すぐ迎えの車があり、スムーズに施設に移動することができた。
*東海道線普通電車で東京から小田原に行き(ほぼ同じ時間)、そこから箱根登山鉄道に乗り換えるといったイメージである。
*フランクフルトから参加メンバーの方と一緒だったので、安心して移動できた。
・帰国に際し、エミレーツ航空ミュンヘン→ドバイ→羽田のルート。ミュンヘン空港が天候不順で2時間閉鎖となり、そのため、ドバイの乗り継ぎがうまくいかずドバイに1泊した。
・航空会社がホテル、食事、移動手段等全て対応しており、問題はなかったが、貴重な体験となった。
・早めに行きたかったので、最寄り駅から、宿舎のアカデミーまで白タクを頼み、7ユーロでした。

3.宿舎の設備や食事についての感想
・満足です。
・石けんシャンプー歯磨きなどは部屋に備えてはありませんが、フロントで1ユーロくらいでミニサイズのものが売られていました。
・飲み物は自販機があり、冷たい飲み物、暖かいコーヒー紅茶も買うことができました。
・ビール、ワインも練習後に呑むことができた。
・きれいな建物で環境もよく、日本人3名が同室で、和気あいあいと過ごした。
・持参したものは、歯ブラシ、髭剃り、石鹸、シャンプー、パジャマ、スリッパ、ドライヤー、タオル、テッシュ箱、充電器。タオルは備え付けだが、余裕を持って自分で準備するといいかと思う。
・食事は特に問題なし。むしろ食べ過ぎで心配した。
・食事が美味しく、量も十分で、とてもよかったです。コーヒーやビールも安価に購入できる点もとても便利でした。Mineral waterはただで補充できたので、水筒はあってもよいかもしれないです。Mineral waterのペットボトル(500ml)の自動販売機もあるので、購入することも可能。
・練習の合間の休憩も、特にランチの後はたっぷり時間があり、天気が良かったのでワインセラーやハンメルブルクの街へ散策に行けてよかったです。
・譜面台は持参しました。練習会場では備え付けがあり、使用しませんでした。本番会場にはないので、自分のものを使いました。

4.ワークショップ中の指揮者やトレーナーとのコミュニケーション
・指揮者のご指導はすべてドイツ語でした。練習中、記号はA(アー)、B(ベー)と言われることはあまりなく、Aはアントン、Bは〜という風でした。小節番号についても、30くらいまでの数字は覚えていきましたが、三桁の数字は聞き取れませんでした。
・練習記号、小節番号を英語で言ってくださいと、参加者の日本人が直接指揮者にお願いしましたが、却下されたとのことでした。
・指揮者の話すことやパート練習はすべてドイツ語であった。指揮者がフレーズを謳う、あるいはパート練習で実演があるところは理解できたが、説明になると全くわからず、ちんぷんかんぷんであった。ドイツ語を勉強すればいいのであろうが、一方では、謳ってもらうところを多くしたり、実演が多いともっと理解が深まったと思う。
・指揮者はドイツ語のみ、トレーナーはパート練習で90%くらいドイツ語での指導でした。でも、ドイツの参加者は有料で、わたしたちは無料で参加しているため、ドイツ語のみの指導でも仕方ないかと思います。
・翌日のスケジュールが、前日の夜に張り出された。当初はドイツ語のみだったが、こちらの要請により英語併記になりわかりやすくなった。
・どこから演奏するかの指示は、隣のドイツ人が弓で示してもらい、大変助かった。

5.言葉の問題
・皆さん親切で、楽器も貸していただけて、有難いと思います。食事の時はパートの人ひとりひとりと、夜の宴会では他パートの方、トレーナーの方とも、結構話が出来、 2日目後半ぐらいから、話しかけてくれる人もあり、楽しかったです。
・英語のできるメンバーとコミュニケーションをとることができました。
・自然体でいたので、分からないことは質問しました。指揮者の言うことは、全部は理解できませんでしたが、音の例えで選ぶ言葉が、日本と違うと感じました。
・ドイツ人は気さくで、食事中にも英語で話しかけてきたり、或いは練習後にもいろんな話をした。英語もドイツ語もままならないので、できればできるだけ勉強しておいたほうがいいと実感している。
・印象に残っている会話は、多くのドイツ人から、練習の最初に「あなたはこのワークショップは初めてか?」本番終了には、「ドイツにはいつまでいるのか?ここを離れたら、どこの町に行くのか」という問いかけがあった。一方、こちらからは「ハンス・ロットを演奏したことはあるのか?」等である。
・練習は長時間でしたが、休憩時間が十分にあり、好天にも恵まれ近所を散策したりして自然を堪能しました。ドイツ人参加者はとてもフレンドリーで親切でした。何気なくEverything OK? など声をかけていただいたり。いつでも、気にかけていただいているのがわかり、有難かったです。こちらからも出来るだけ積極的に会話の機会を持ちました。

6.オーケストラ練習における日独の相違点
・スケジュールは、
5月18日(初日) 夜  合奏(2時間)
19日(2日目)  午前 パート練習(3時間)
午後 合奏(1時間半) パート練習(2時間)
夜  合奏 (2時間)
20日(3日目) 午前 合奏(2時間) パート練習(1時間)
午後 合奏(1時間)   夜 合奏(2時間)
21日(4日目)  午前 合奏(2時間)→バスで演奏会場へ
午後 ステリハ(1時間)
・ドイツ人参加者は終始リラックスし、和気あいあいと音楽を楽しんでいるようでした。休憩時間に個人練習しているドイツの方もいました。
・ドイツ語が全くわからないため、指導内容のよしあしはわからないです。ドイツ人同士では、和気あいあいとやっていたように見受けられました。
・丁寧な指揮者で、忍耐強く、音量より、綺麗な音で周囲と溶け合うように指導され、トレーナーのパート練習も、ゆっくりから繰り返し、雰囲気も良く、丁寧で良かったです。
・本番より、ワークショップの過程を重視していることが分かりました。皆さん体が大きくて、楽々楽器が弾けるようで、骨格の差を痛感しました。
・今回は、ドイツ人でもハンス・ロットの演奏が初めてという人がほとんどであった。 従って、練習の合間、練習後でも練習するというドイツ人少ないながらいた。パウゼは音が消えて休憩と聞いていたが、ドイツ人も同じだなと変に感心した。
・パート練習は合計6時間あり、円陣を組みパート全員の顔を知ることができた。内容としては、筋肉のストレッチから始まり、スケールの基礎練習もあり、大変参考になった。また、日本では通しの練習が多いが、パート練習ではポイントを絞った部分の練習、それもゆっくりとしたテンポからの練習、或いはリズムを変えた練習等非常に効率的・効果的な練習であると感じた。
・一方で、今回はインとアウトで弾くところが異なるため、どちらを練習すればよいか、 演奏する部分が難しいため苦労した。やはり、プルト表を作りイン・アウトを決めてもらうほうがよいと感じた。 ドイツ人もイン・アウトどちらを弾くか苦労していた。一方、ファーストバイオリンは練習の都度ローテーションで弾く位置が変わり、 指揮者・コンマスの近くに行くとテンポが分かりやすく大変勉強になった。
・ファーストバイオリンのプルトは練習期間中ローテーションしますとのことでした。日本人二名はドイツ人とペアになり、3日間2〜4プルトの間で何回か移動しました。本番会場では指定された3プルトと4プルトで演奏しました。

7.最終日発表演奏会について
・楽しかったです。天気が良くて、暑かったくらいでした。
・ハンス・ロットの4楽章のフーガ以降カットされたことは、仕方ないけれど、やはりショックでした。
・最終日になって、四楽章が丸々五ページカットされて驚きました。前日までの演奏で余りにも出来なくてカットされたという印象はないです。練習の時も四楽章はほとんど演奏していません。合わせるのがとても難しい部分なので、指揮者やご指導の方々もカットは想定内であったと思われます。
・練習の途中で、4楽章は494小節ある中で約200小節が演奏しないことになった。 大変難しいところで、それまで個人練習も多く重ねたので残念に思う。、
・当初の目的通り、大変立派な教会で、音の響きに魅せられた。なんとも言えない充実感で一杯である。一方で、お客さんが少なくがっかりした。

8.その他 ご感想など
・たまたまかもしれませんが、パートの人は、ドイツ国内だから、BDLOに参加しているのであって、日本まで行く気は無い方ばかり、日本と日本人に興味のあった方は、トレーナーの方々だったという印象。また、参加者は他人にはあまり興味なく、自分が参加して満足という印象。
・仕事や旅行で海外に行くことはあっても、演奏で行くことは初めてで、更に、ドイツ人もあまり演奏していないハンス・ロットを演奏できたことは、本当に貴重な経験となった。すべて百聞は一見にしかずである。また、機会があれば参加したいと思う。そしてこのような機会を与えてくださった関係者の皆様に、紙面を借りてお礼を申し上げたい。
・このBDLOは内容がとても魅力的ですが、現地集合、現地解散、ドイツ語指導というところが、ハードルが高く尻込みされる方も多いと思います。今回の参加者は旅慣れた方が多い中、私は経験も少なく、飛行機、ホテル、列車予約を自分ですることは全く初めてでした。JAO担当者の方や以前参加された方々、旅に詳しい方々など、多くの方が親身に相談にのってくださり、励ましていただいたことを心から感謝しております。おかげさまで何とか一人でネット予約することができ、そのことは良い経験になりました。渡航前に日本で参加者の方々と顔合わせ出来たことも、直接経験者の方にお話を伺うことができて良かったです。
今後参加を検討される方がある場合は、私も少しでもお役に立てれば嬉しいです。





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