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TCC活動レポート
第42回全国アマチュアオーケストラフェスティバル甲府大会
於 コラニー文化ホール ほか
2014年8月22日(金)〜24日(日)



曲 目

(1)フェスティバルコンサート
 ■社会人Aオーケストラ
  R・シュトラウス/ 交響詩「英雄の生涯」作品40
 ■社会人Bオーケストラ
  ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
  R・シュトラウス/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30
 ■ジュニアオーケストラ
  オッフェンバック/喜歌劇「天国と地獄」序曲
  ハチャトゥリアン/組曲「仮面舞踏会」

(2)まちかどコンサート
 ■弦楽合奏
  チャイコフスキー/弦楽セレナード ハ長調 作品48
 ■木管五重奏
  イベール/木管五重奏のための3つの小品
  ファルカス/17世紀の古いハンガリー舞曲
 ■金管五重奏
  ファーナビー/空想・おもちゃ・夢
 ■トロンボーン四重奏
  スパーク/トウキョウ・トリプティック

出演者 (1)フェスティバルコンサート
 ■社会人Aオーケストラ
  指揮:中田 延亮
  コンサートマスター:ベンジャミン・ツィーアフォーゲル
  管弦楽:JAO・BDLO・WFAO各加盟団体メンバー等
  計128名
 ■社会人Bオーケストラ
  指揮:ベネディクト・ツィーアフォーゲル
  コンサートマスター:ブルグハルト・トェルケ
  管弦楽:JAO・BDLO・WFAO各加盟団体メンバー等
  計126名
 ■ジュニアオーケストラ
  指揮:薬袋 貴
  コンサートマスター:對馬 佳祐
  管弦楽:岐響ジュニア、豊橋ユース、やまなしジュニア等
  計71名

(2)まちかどコンサート
 ■弦楽合奏 (22名)
  指揮:永峰 高志
  トレーナー:浅川 岳史
 ■木管五重奏(5名)
  トレーナー:矢野 正浩
 ■金管五重奏(5名)、トロンボーン四重奏(4名)
  トレーナー:大内 邦靖

 第42回全国アマチュアオーケストラフェスティバル甲府大会は、2014(平成26)年8月22日〜24日にかけて、高円宮妃殿下のご臨席を頂き、総勢400名以上の参加者を得て山梨県甲府市で開催されました。その内容をレポートします。

■開催前日(8月21日(木))
 前日入りしたドイツアマチュアオーケストラ連盟と世界アマチュアオーケストラ連盟の海外からの参加者を歓迎して、山梨県庁防災新館一階オープンスクエアにおいてウェルカムパーティを開催しました。今回のヨーロッパからお招きした指揮者、コンマス氏も加わり、明日からの大会を前に、皆さん山梨ワインで打ち解けて頂けたようでした。最も楽しんでいたのは、甲府事務局で手配した通訳ボランティアのご婦人方だったようですが・・・。

■第1日目(8月22日(金))
 海外組には、朝から甲府市内のワイナリー見学と武田信玄ゆかりの恵林寺観光です。昼食は恵林寺境内の「一休庵」で甲州名物「ほうとう」を召し上がって頂きました。
 大会会場のコラニー文化ホールでは、正午より受付を開始。飛行場のない山梨に参加者の皆さんは、陸路をJR中央本線か自家用車利用で集合です。
 13時からは大ホールにて開会式。足木理事長のご挨拶に始まり、ゲストの指揮者、コンマス、そしてトレーナーの紹介をして頂きました。今回の参加団体は92団体を数えるため、ブロック毎の参加団体紹介の後、該当ブロックの参加者が起立して皆で拍手を送るエール交換をして、いよいよ大会の始まりです。
 ジュニアは、バスに分乗して河口湖に移動。23日開催の「富士山河口湖音楽祭」に出演して甲府に戻り、24日には今大会のオープニングを飾って演奏するというハードスケジュールです。世界文化遺産の富士山の麓での演奏に胸が高鳴ります。
 まちかどコンサート組は、会場の山梨県立図書館多目的ホールとコラニー文化ホールの練習室に分かれて練習開始。翌23日午後には、高円宮妃殿下をお迎えしての御前演奏が控えており、お互いの挨拶もそこそこに練習に熱が入ります。
 AオケとBオケは、共にR.シュトラウスの大曲に熱のこもった練習が始まりました。今回の指揮者、コンマスのうち3人はドイツ人で、練習は英語で行うなど、参加者の皆さんは日頃の練習とは異なる環境に当初は戸惑いを隠せない様子でしたが、次第に音楽が言葉を越えたコミュニケーションの仲立ちをすることを実感して頂いたようでした。
運営協議会では、直前に行ったアンケートを基に、各団体の日頃の活動についての情報交換を行いました。各団体とも日頃から様々な活動を行っていらっしゃいますが、それぞれ悩みも尽きないようです。きっとこの会議が今後の活動の一助となるでしょう。



 参加者一行をお迎えする甲府事務局80数名は、10名ほどのお手伝いを頂く以外は山梨交響楽団メンバーです。全員お揃いの青いTシャツを着て3日間裏方に徹しました。昨年の「国民文化祭オーケストラの祭典」に続いての大会運営でしたが、みんな笑顔のおもてなしを合い言葉にがんばってくれました。
 初日の夜は、恒例のパート別懇親会です。通常の宴会コースとは別に手配したご当地ものの「一升瓶ワイン」を飲んで頂くなど、時の経つのも忘れ、甲府の夜を楽しんで頂きました。

■第2日目(8月23日(土))
 運営協議会組は、全員が8時30分に甲府駅南口に集合。今日は一日、バスにて県内視察です。午前は北杜市白州町にある「サントリー白州蒸留所」でウィスキー工場の見学です。大きなポットスチルや無数の樽詰めされた貯蔵庫に一同目を丸くしての見学ツアーでした。その後は大自然の八ヶ岳山麓「清里」をご案内する予定でしたが、雨天時の副案として用意していたワイナリー見学に希望が殺到し、午後は「サントリー登美の丘ワイナリー」を見学することになりました。その後は、まちかどコンサート会場の山梨県立図書館に直行し、高円宮妃殿下をお迎えして、コンサートを鑑賞しました。



 まちかどコンサート組は、朝からリハーサルの後、15時より1回目の本番を開催しました。妃殿下のお成りがあると言うこともあって、会場は満席の盛況でした。
 ABオーケストラは、午前と午後、明日の本番を控えての前日GPを行い、密度の濃い仕上げの練習を行いました。
 午後6時からは、公式レセプションです。例年はホテルの宴会場で行われますが、今回は、コンサート会場の大ホールホワイエ(ロビー)で開催することとしました。ホール周辺には適当な会場がなく、参加者の移動が大変だというのがその理由でした。昨年の国民文化祭の時も同じ会場で交流会を開催した前例もあり、ケータリング料理でおもてなしを計画しましたが、昨年は11月開催でしたので普通に持ち込める料理も、今回は真夏の8月と言うことで、衛生上大皿料理は不可となったため、銘々のお弁当形式の料理手配となりました。
 開宴は冒頭、本間JAO会長のご挨拶のあと、来賓の横内山梨県知事、宮島甲府市長のご祝辞を頂き、井上コラニー文化ホール館長と小西トヨタ自動車常務役員のご紹介に続き、高円宮妃殿下からお言葉を賜りました。そして、神野名誉会長の発声で高らかに乾杯をして、宴は始まりました。前述の理由もあってバタバタの準備でしたが、とことん地元食材にこだわった料理とワインでおもてなしをさせて頂き、飛び入り演奏や名演技?もあり、大盛り上がりの公式レセプションとなりました。



■第3日(8月24日(日))
 まちかどコンサート組は、この日も県立図書館で朝一番からのリハーサルのあと、10時30分より2回目の本番を行い、午後にはコラニー文化ホールに移動してフェスティバルコンサートを鑑賞して頂きました。
 運営協議会組は、午前中、トヨタさん、博報堂さん等を交えてTCCについての会議を行い、午後はフェスティバルコンサートを鑑賞して頂きました。
 ジュニアオケ、ABオケは、午後の本番に備えての軽めの調整で午後の本番に備えました。
 午後1時30分、フェスティバルコンサートの開演です。警察当局からの指示で、JAOフェス初めての金属探知機による会場警備に、入場の混乱を危惧しましたが、たいした混乱もなく、無事コンサートはスタートしました。



 先ず始めは、ジュニアオケによる「天国と地獄」と「仮面舞踏会」の演奏。若くはつらつとした演奏に場内からは大きな拍手が寄せられました。次は、Bオケによる「マイスタージンガー」と「ツァラトストラはかく語りき」です。マイスタージンガーはおなじみですが、ツァラは、ほとんどアマチュアでは演奏されないため、皆さん練習が大変だったようですが、本番は見事に息の合った演奏を披露してくださいました。
 最後は、Aオケの「英雄の生涯」です。当初予定していたゲストコンマス氏が、仕事の調整が付かず、代役としてベンジャミン氏が来日してくれました。実は事務局ではちょっぴり力量を心配していましたが、超激ウマにびっくり。指揮の中田氏の情熱あふれる指揮、参加者の皆さんの熱演と共に、歴史に残る名演奏となったのではないでしょうか。
 コンサートの終演後は閉会式です。閉会式では、次回第43回大会の実行委員長の石川フィル大村氏に大会旗を引き継ぎし、ご挨拶を頂いた後、小生の閉会挨拶で3日間の大会の幕を閉じました。“また今回も難しい曲を選曲していますね。”と最初は仰っていた妃殿下も、帰り際には“特に「英雄の生涯」は良かったですね。良いホールがあるのでまた近く甲府で大会を開催してはどうですか。”とねぎらいのお言葉を頂戴しました。
 海外からの指揮者・コンマスの招聘、ジュニアの河口湖への移動と合宿練習、まちかどコンサートの開催など、盛りだくさんの企画でしたので、来日までのやりとりや、大会期間中は参加者の皆さんとうまくコミュニケーションが図れるかなど、気を遣うところは多々ありましたが、特に大きなトラブルもなく、無事大会を開催することが出来ました。これもひとえに共催者である山梨県、甲府市、アドブレーン・共立・NTTファシリティーズ共同事業体のご理解ご協力と、トヨタ自動車様のご支援があってのことと感謝申し上げます。芸術文化振興基金の助成が受けられたことも大会運営の大きな助けとなりました。そして、つたない甲府事務局を盛り立ててくださった足木理事長以下JAO本部の皆様に感謝とお礼を申し上げたいと存じます。
 大会終了後、多くの参加者の皆様から感想や大会運営のお礼のメールを頂戴しました。その中で、甲府事務局スタッフの笑顔のおもてなしが印象的だったという事務局冥利に尽きる感想をいくつか寄せて頂きました。至らぬ点も多々あったかと思いますが、大会参加者・関係者の皆様のご理解ご協力のもと、大会を終えることが出来ましたことに改めて感謝とお礼を申し上げ、レポートの結びと致します。本当にありがとうございました。

     JAOフェスティバル甲府大会 実行委員会
             実行委員長 関岡 真





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